テトラデカン | 化学物質過敏症 runのブログ

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<一般的性質>

 テトラデカンは石油臭のある、常温では基本的に無色透明な液体である。凝固点が6℃弱であるため、冬季には固化する可能性がある。分子量は198.39であり、常温における蒸気密度は約6.8、蒸気圧は約0.18kPaである。従って揮発性は他の溶剤に比べると低い。蒸気は空気より重く、高密度の場合は低部に滞留する性質があると考えられる。しかしながら、対流等により拡散した空気との混合気体は相対的に空気と同じ密度になる。

<主な家庭内における用途と推定される発生源>

 テトラデカンは工業的に灯油留分をさらに精製して生産されている。従って灯油は主要な発生源になり得る。また、塗料等の溶剤に使用されることがある。

<健康影響>

 中毒の情報はあまりないが、高濃度では刺激性で麻酔作用があるとされる。皮膚に直接ついた場合、皮膚の乾燥、角化、亀裂を生じることがある。衣服についてそれが長時間皮膚に接触したような場合には接触性皮膚炎を起こすことがある。

<現在の指針値>

 現在の指針値は、330μg/m3(0.04ppm)で、安全性の観点から影響が認められる可能性がある濃度のうち最も低くなる、ラットの経口暴露おいて肝臓に影響を及ぼさない無毒性量を採用し、安全率を加味して設定している。