化学物質過敏症 酒井医院HPより2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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2)生活の豊かさの代償


我々は多くの化学物質により生活の豊かさ,便利さ,快適さ,食糧の増産,伝染病の激減などさまざまの恩恵を受けてきた。

しかし最近になって,公害,発がん性,過敏症,生殖機能異常,地球環境への影響など化学物質によるさまざまなマイナス面が出てきた。

その中で注目されているものに化学物質過敏症がある。

別名[20世紀病][環境病]とも言われ,アレルギーに次ぐ現代病と考えられ,ごく微量の化学物質によってさまざまな症状を引き起こす。

シックハウス症候群という言葉は、住宅に起因する健康被害全般を捉えたものであるが、化学物質過敏症は必ずしも住宅だけではなく、もっと広い意味の化学物質によりいろいろな体の変調をきたすものを言う。

例えば衣類の防虫剤、防虫家具、トイレの芳香剤、塩化ビニール、発砲系の断熱材などによる。


3)定義


化学物質過敏症(Chemical Sensitivity)とは「特定の物質に接触し続けていると,後でわずかなその化学物質に接触するだけで頭痛など種々の症状が出てくる状態」をいう。

すなわち微量の化学物質を長い期間体内に摂取すると、ついには,体の耐性の限界を越えてしまう。

その後は微量の化学物質に曝されるだけで目,鼻,のどの痛み,頭痛,倦怠感,アレルギー症状などの症状を引き起こすが個人差が大きい。

一つの物質に対して過敏になると,他のいろいろな種類の化学物質に対しても次々と過敏になる傾向がある。

これを「多種類化学物質過敏症」(Multiple Chemical Sensitivity)という。