つまり、ハムスターの致死量のホルムアルデヒドを半年以上すっていたことになります。
中学になって、通勤電車の中で、乗客の整髪料や化粧品、衣服についた防虫剤などのいろいろな化学物質を吸ってしまうと、苦しくなり、ホームではタバコの煙で皮膚がまっかにはれあがり、学校に行くまで何回も途中の駅で休んで通っていました。あまり我慢してその場所にいると、一瞬、意識がなくなってしまうこともたびたびありました。
学校にいても塗料やワックスのにおい、教室にいてもクラスメートの整髪料や香水のにおいで気分不良になりました。もともとのきっかけはホルムアルデヒドですが、この病気は徐々にいろんな物質に反応するようになるのです。
その結果、整髪料や塗料、ワックスといったものにも反応するようになり、校内においても入れる教室や、受けられる授業が限られてきます。
中学2年の時からアトピーが悪化し、クラスメートから「うつる」「きたない」「気持ち悪い」「お前帰れ」などと言われ、病気のことを説明しているにも関わらず、先生からは「けったいな病気やな」と言われました。
「お前は、一生、化学物質から逃げて、クリーンルームで生きるんか。
できんやろ。
ちょっとくらい我慢しろ。」と暴言を吐かれました。周囲の病気に対する無知と無理解、偏見で学校にも行けなくなってしまいました。僕は好んでこんな病気になったのではありません。わがままを言っているわけでもないのです。我慢や努力で直せるなら、もとの体に戻りたいし、戻して欲しいとメーカーと国に訴えたいと思います。