提言と実行ニュース・レターNEWS LETTER
Dec. 2009 60 vol.
4 NEWS LETTER Vol.60
1.シックハウス症候群、化学物質過敏症について
シックハウス症候群や化学物質過敏症は、第5の公害病ともいえる深刻な病気です。しかし、今から20年ほど前まで、これらの病は病気として認知されておらず、現在も正しく理解されているとは決していえません。
それには、2つの理由が考えられます。一つは、過敏症の症状が、頭痛、記憶力・思考力の低下、めまい等、過敏症以外の病気でも出る症状であり、しかもすべて主観的な自覚症状であることです。
もう一つは水俣病等の公害と異なり、一定地域に多発する地域汚染ではないことです。
同一家庭でも、家にいる時間等によって症状の有無が異なります。
しかし、実際に、過敏症患者の人々は様々な症状に苦しめられ、学校に行けなくなったり、生活の場所すらなくなってしまうほどの状況に追い込まれているのです。