学校におけるシックハウス症候群・化学物質過敏症対策 千 葉 県11 | 化学物質過敏症 runのブログ

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キ 校外行事
計画段階から(案)を保護者に周知し,配慮すべき事項を協議する。また,宿泊等が伴う場合は,保護者等に事前に下見をしてもらうなど,
緊急時の対処方法を含め具体的な対応を十分に協議、確認した上で参加の可否を決定する。
Q 学校外の行事で注意することは?
ク 学習指導
・理科室や保健室等化学物質の影響を受け,入室できない教室がある場合,代わりの教室の使用も考慮する。
・代わりの教室が用意できない場合は、避難できる部屋の確保や個別指導の体制など対応可能な配慮を行う。
・学校での学習活動が出来ない場合,家庭訪問など状況に応じた支援を保護者並びに関係者間で協議する。
第5 関係法令と基準
1 学校環境衛生の基準
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/07/07071701/001.htm
学校保健法(昭和33 年法律第56 号)に基づく環境衛生検査,事後措置及び日常における環境衛生管理等を適切に行い,学校環境衛生の維持・改善を
図ることを目的に規定されています。基準中の「教室等の空気」の一部については,「第3 室内化学物質の濃度測定」として記述していますが,基準全てを確認することが出来ます。
2 学校施設の整備に関する指針
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/seibi/main7_a12.htm
学校教育を進める上で必要な施設機能を確保するために,計画及び設計に
おいて必要となる留意事項を示したものです。
3 化学物質の室内濃度指針値
厚生労働省から,室内空気汚染物質濃度指針値が次のとおり示されています。また,個別の指針値とは別に,全体としての空気中濃度の目安として,
総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値 400μg/㎥と示されています。
№ 揮発性有機化合物 推定される発生源 室内濃度
指針値 人体への影響例
1 ホルムアルデヒド 接着剤,防腐剤等 100μg/㎥
(0.08ppm) 不快感,流涙,目・鼻への刺激
2 トルエン 接着剤,塗料の溶剤等 260μg/㎥
(0.07ppm) 頭痛,脱力感等
3 キシレン 同上 870μg/㎥
(0.20ppm) 頭痛,疲労感等
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4 パラジクロルベンゼン 防虫剤,芳香剤等 240μg/㎥
(0.04ppm) 目や鼻の痛み等
5 エチルベンゼン 接着剤,塗料の溶剤等 3800μg/㎥
(0.88ppm) 喉・目の刺激等
6 スチレン 断熱材(ポリスチレン樹脂)等 220μg/㎥
(0.05ppm) 眠気,脱力感等
7 アセトアルデヒド 接着剤,防腐剤等 48μg/㎥
(0.03ppm) 目・鼻・喉への刺激等
8 フェノブカルブ 防蟻剤等 33μg/㎥
(3.8ppb) 倦怠感,頭痛,めまい等
9 クロルピリホス 防蟻剤等
1μg/㎥
(0.07ppb)
小児の場合
0.1μg/㎥
(0.007ppb)
頭痛,めまい,吐き気等
10 フタル酸ジ-n-ブチル 塗料,顔料等 220μg/㎥
(0.02ppm) 喉・目への刺激等
11 フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 壁紙,床材等 120μg/㎥
(7.6ppb) 長期接触で皮膚炎等
12 テトラデカン 塗料の溶剤等 330μg/㎥
(0.04ppm) 頭痛,めまい,吐き気等
13 ダイアジノン 殺虫剤等 0.29μg/㎥
(0.02ppb) 高濃度で麻酔作用等
※ ppm は,100万分の1の濃度を表し,ppb は,10億分の1の濃度を表し
ます。
※ 量単位の換算は,25℃の場合によります