① 検査回数
毎学年1 回教室等内の温度及び湿度が高い時期に定期に行うが、どの時期が適切かは地域の特性を考慮した上、学校で計画立案し、実施する。
② 検査場所
保健室の寝具、カーペット敷の教室等において検査を行う。
③ 検査方法
<検体の採取法>
ダニの採取方法は、内部に細塵じん捕集用フィルターを装着した電気掃除機で、1 ㎡の範囲を1分間吸引し、室内塵じんを捕集する。
<分析測定>
捕集した室内塵
じんを飽和食塩水や溶剤を用いてダニを分離後、ダニ数を顕微鏡で計数するか、アレルゲンを抽出し、酵素免疫測定法(ELISA 法)によりアレルゲン量を測定する。<同等以上の方法の例>ダニアレルゲンの簡易測定キットとして、酵素免疫測定法に準じた方法を用い、ダニ数が
100 匹のアレルゲンで作成した標準の色と発色の強度を比較し評価する方法もある。
C 事後措置
..........
○ 二酸化炭素が1,500ppm を超えた場合は、換気の強化を行うようにする。機械による換気が
行われていない教室等においては、窓や欄間、入り口の戸等の開け方を工夫すること。機械
による換気が行われる教室等においては、運転時間の検討や工夫を行った上で、換気能力の
確認等機械の点検や整備を行うこと。
○ 換気の基準は、二酸化炭素の人体に対する直接的な影響から濃度を定めたものではないが、
人の呼吸量が増加すれば、二酸化炭素の量とともに他の汚染物質も増加することが考えられ
ることから、換気の基準として二酸化炭素は、1,500ppm 以下であることが望ましいとされて
いる。
したがって、空気清浄度の判定には、一酸化炭素、浮遊粉じん量及び揮発性有機化合物(ホ
ルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン)
の濃度等の測定結果を踏まえて、総合的に評価するようにする。
○ 特に、感染症防止には、換気を行うことが重要である。
<参考>
【換気回数】
換気回数とは、単位時間当たりに教室等の容積に対し何倍の空気が入れ替わるのかを示す値
である。
換気回数が、40 人在室、容積180m3 の教室の場合、幼稚園・小学校においては、2.2 回/時
以上、中学校においては、3.2 回/時以上、高等学校等においては、4.4 回/時以上であれば、
児童生徒等の呼気からの二酸化炭素の発生量に注目した換気基準を満たされる。