<参 考> 効率的な換気方法
1 自然換気
自然換気は、自然の風力や温度差によって作られる気圧の勾配を利用した換気方
法であり、自然力を上手に活用することが大切である。
(1) 窓開けに際しては、開口部を2箇所以上つくる。
(2) 風上と風下の両方を開放し、空気の通り道をつくる。(風上、風下のみの開放
では換気効率は悪い。)
(3) 空気の流入が明らかに感じられるとき、風が強いときには、5分程度の窓開
けで空気が入れ替わる。
(4) 冬期暖房時には、暖められた室内空気は天井側に上昇するので、床面近くの隙間
から外気を進入させ、天井側の隙間から室内空気を逃がす気流をつくると換気効
率が高まる。
(5) 換気用小窓、ガラリ、換気口がある場合は、それらを開放しておく。
2 機械換気
機械換気は機械力を使って強制的に圧力差を作り、気流を発生させるものである。
給気・排気とも機械力を使用するもの、給気のみ機械力を使用するもの、排気のみ
機械力を使用するものがある。
(1)機械換気設備は、必要換気量をまかなえる換気設備の能力が必要である。
(2)気流を発生させるために、排気口と給気口の間隔を離すようにする。