シックハウス症候群診療マニュアル10 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3. 症状
化学物質による健康障害は、化学物質の特性によって異なる。これまでに報告されている室内環境中化学物質によると考えられる症状は、以下のようである。
◎頭:頭痛、頭重感
◎顔:目が痛い・視覚異常・耳鳴り・顔がほてる
◎喉:喉がつまる
◎肩:肩が凝る
◎胸:息苦しい・胸がつまる・心臓がドキドキする
◎腹:悪心、嘔吐、食欲低下・腹満感、下痢、便秘
◎腰:腰痛
◎手足:手足先がしびれる・下半身が冷える
これらの症状のうち、頭重感、目が痛いなどは、ホルムアルデヒドやトルエンなどの有機溶剤による典型的な刺激症状と考えられる。特にホルムアルデヒドは水溶性であり、粒子に付着した状態では、刺激物質としてだけではなく、抗原としても注目されており、皮膚感作性の刺激物質に分類されている。
視覚異常、息苦しい、手足先がしびれるなどは中枢・末梢神経、自律神経症状である。これらの症状の一部は、クロルピリホスなどの有機リン系化学物質の中毒症状として説明が可能である。