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化学物質に関する正確な知識の共有
化学物質について「知らない」は、不安を増したり誤った判断につながります。
インターネットなどで様々な情報を手に入れることが可能ですが、間違った情報はかえって不安を増大させてしまいかねません。
信頼できる媒体から情報を入手して自らの判断でリスク回避ができるよう、正確な知識を身につけることが児童生徒の健康の保持に結びつきます。
保護者とのリスクコミニュケーション
測定結果を公表する場合、結果の説明に加えて発生原因や健康影響の可能性、また低減化の具体的対策などもあわせて示さなければ、保護者の不安解消に繋がりません日頃からPTAや保護者会などの組織で、室内環境に関し保護者の抱いている不安や管理者側の考え、個々の児童生徒の化学物質に対する感受性について情報を受け取るなど、双方で子どもの健康に必要な情報を共有しましょう。
連絡体制・協力体制の整備
ケガや病気、火災などの事故発生時の体制を参考に、化学物質による健康不安が生じたときに連絡する関係機関、また、治療や必要な対応を相談する機関などを確認しておきましょう。
7 日常の健康観察日常の児童生徒の健康状態を観察して、児童生徒の発するサインを見逃さない化学物質による健康影響がどんなサインを発するか明確ではないが、普段と違う状態を感じたら、家庭と連絡を取るとともに、学校医や学校薬剤師に指導助言を受け原因を確かめましょう。
学校を離れても症状の緩和がみられない場合は、専門医の受診を勧めましょう。
特に、転入や新入学など新たに受け入れる児童生徒は環境が変化するので注意して観察しましょう。
また、年齢に応じて児童生徒にも身のまわりに存在する化学物質や健康への影響やその予防、また生活を便利にする物質でもあることなど正しい情報を伝えましょう。窓開け換気の習慣や教材の選択方法などの理解が進み、自らの行動変容によるリスク回避につながることを期待して。
【参考: 資料健康管理マニュアル問診票】
【参考事項: 環境省ではリスクコミュニケーションの推進を図るため、「化学物質と
環境に関する学習関連資料データベース」を開設。
http://www.env.go.jp/chemi/communication/1-10.html
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