長野県教育委員会シックスクール対応6 | 化学物質過敏症 runのブログ

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Ⅳ 学校の空気環境の適正な維持と化学物質への対応
有害化学物質に関する健康への影響は主に大人を対象としたもので、化学物質が人に与える影響は、成長期の子どもの方が大人よりも大きいと考えられます。学校環境では、自らの行動で危険を回避することが困難な子どもに配慮した、化学物質への対応を意識する必要がある。
1 子どもの特徴
子どもは大人よりも身体が小さく食事の量も少ないので、体内に入る化学物質の量は
大人よりも少ないと考えられるが、体重1kg あたりで比較すると、表に示すように大人の2倍近く化学物質の影響を受けていることになる。
子どもと大人(日本人の標準モデル)との比較
大人(体重50kg) 小人(体重15kg) 大人を1とした子
(体重1kg あたり) (体重1 kg あたり) どもの割合
15 m /日9.3 m /日3 3
一日の呼吸量2.0
(0.3m3/日) (0.6 m3/日)
2029g 1193g
一日の食事量2.0
(40.6g) (79.5g)
2 2 1.06m 0.46 m
体表面積1.5
(0.021m ) (0.031 m ) 2 2
注:食事量は「東京都の栄養状況(平成13年度国民栄養調査結果)」より、子どもの
体重は1~6才児の平均(4才児程度)、呼吸量は「人における暴露実態調査の結果(平成13年度調査結果・環境省)」より
(「化学物質のこどもガイドライン」東京都健康局より引用)
2 学校施設の適切な維持管理
施設における室内空気中の化学物質濃度の確認
図面の仕様書で材質や建築材料を確認する方法もありますが、あらかじめ化学物質に配慮して建設されていないと書類による確認は難しいので、各部屋の状態を知るためには、室内空気中の化学物質の濃度検査を行う必要があります。

室内空気中の化学物質の濃度検査は、「学校環境衛生の基準」により、「ホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物について、毎学年1回定期に行う

ただし、いちじるしく低濃度の場合は、次回からの測定は省略することができる。」と定められており、検査の方法や判定基準、事後措置についても示されています。

また、「学校環境衛生の基準」では、「新築・改築・改修等を行った際にはホルム
アルデヒド及び揮発性有機化合物の濃度が基準値以下であることを確認させた上で引き渡しを受けるものとする」と定めています。