接遇コンサルタント磯貝和美のConfort成長日記 -10ページ目

接遇コンサルタント磯貝和美のConfort成長日記

大阪を拠点に飲食店、美容院、クリニックの接遇力向上のためのコンサルティングを提供している株式会社コンフォルトのオフィシャルブログ@Ameba。
接遇力を高めて、お客さまとスタッフから選ばれるお店づくりのサポートをしている接遇コンサルタント磯貝和美のブログです。

 

こんにちは、接遇コンサルタントの磯貝和美です。

 

7月に入りましたね~。

わが家はあまりの暑さにとうとうクーラーデビューをしました。

 

大阪は午後から台風の影響が出る予報ですが

今のところは曇りときどき晴れ、雨の気配はありません。

 

深夜にザーッと降って、日中は止んでくれるといいのになぁ・・・

 

 

さて、今日は「地域でいちばんピカピカなホテル」の続きです。

川六では就業前の30分かけて徹底して掃除をしています。
 
あるホテルの再生事業がスタートしたときの支配人は
「今日から始業前に30分掃除をします」とは言いませんでした。
何も言わずに、支配人自らが始業前の掃除を始めたのです。
 
そうすると自然にスタッフたちも掃除をするようになったと。
何でも上から順番、子どもは親の背中を見て育ちますからね。
 
 
川六のあいさつの原点は「サカガワスタイル」だそうです。
旅館時代にお客さまから挨拶の仕方を何度も褒められた
阪川登さんという従業員さんの挨拶を取り入れています。
 
 
 ・必ず「立ち止まって」心を込めて挨拶(おじぎ)します
 ・お客さまが通り過ぎてから動きます
 ・曲がり角でお客さまの気配(足音)を感じたら、
               お客さまが来られるまでじっと待ちます
 ・フロント前、ロビーだけでなく、館内のすべてと駐車場でも
     全従業員がオン、オフ関係なく(私服でも)挨拶します
 
 
そして、出入りする協力会社にも丁寧な挨拶を心がけているそうです。
 
ここは私も声を大にして言います。
自分以外はお客さま、業者さんを大切にする会社にはお客さまが集まります。
 
業者さんに対しては「ご苦労様です」「お疲れさまです」もいいですが
私なら感謝の気持ちを表す「ありがとうございます」のほうが嬉しいです。
 
オモテでもウラでも変わりなく、業者さんを大切にしているかどうか。
これも全て上に立つ人の姿勢が表れますよね。
 
 
さて、最後に「でんわ」についてです。
 
電話応対で会社の第一印象が決まる!と言っても過言ではないほど
顔の見えない電話応対は接遇スキルのなかでも重要な位置づけです。
 
電話の第一印象は約15秒で決まります。
お手元の時計で計ってみてください、よーいスタート!
 
 
リーンリーン♪
 
「お電話ありがとうございます。コンフォルトの磯貝でございます」
 
「あ、予約をお願いしたいんですけど」
 
「ありがとうございます。ご予約でございますね」
「ご希望のお日にちを伺ってもよろしいでしょうか?」
 
カンカンカーン♪終了~
 
 
15秒で伝えられることは多くてこれぐらい。
お客さまのお話がもう少し長ければもっと短くなりますね。
 
つまり、第一印象は9割が声のトーンで決まるということです。
 
川六でもやっているそうですが、電話の横に鏡を置いておいて
電話が鳴ったらまずニッコリ、そのままの顔で受話器を取りましょう。
そうすれば自然に「笑声(笑顔の声)」でスタートできます。
 
15秒が経った後は言葉遣いや話の内容に印象が移ります。
電話と対面の大きな違いは・・・そう、顔が見えないことです。
 
顔が見えないからこそ「あいづち」と「復唱」を意識することで
お客さまに安心感を持っていただくことが重要です。
 
そして、お客さまは耳だけで情報を聴くことになれていないので
対面応対よりもややゆっくり、はっきりと話すことも大切です。
 
ホテルが満室のときこそ電話応対力が問われる、と宝田社長。
 
満室でお断りするときも「あー、今日はいっぱいです」で終わらず
「お電話いただいてありがとうございます。またよろしくお願いします」と
丁寧かつ感謝の言葉を伝えるようにしているそうです。
 
会員限定で近くのホテルを探して案内することもあると。
これはリッツカールトンのサービスを取り入れたとのことでした。
 
この代替え案は是非やってほしいです。
「わからない」「できない」「知らない」で終わらせず提案をしましょう。
 
 申し訳ございません。私では分かりかねます。
 (+提案)他のものにも確認してみますので少しお時間をいただけますか?
 
 申し訳ございません。本日はたくさんのご予約を頂戴しており、終日満席です。
 (+提案)〇〇駅に私どもの系列のお店がございます。
       よろしければ、そちらの状況を確認してみますがいかがでしょうか?
 
提案した結果、分からなかったとしてもできなかったとしても良いのです。
お客さまは自分に対して一生懸命に向き合ってくれたという姿勢が嬉しいのです。
 
 
誰でもできること、やろうと思う気持ちさえあれば今すぐ始められることばかり。
とても読みやすくて共感できることがたくさんある一冊でした。
 
高松と熊本で現地見学会&バックヤードツアーを開催されています。
次の開催は秋の予定とのことですが、よろしければ足を運んでみてくださいね。
 
現地見学会&バックヤードツアー
 
 
 
 
 
おはようございます、接遇コンサルタントの磯貝和美です。
 
お久しぶりのおススメ本のご紹介は「地域でいちばんピカピカなホテル」。
株式会社川六、代表取締役社長の宝田圭一さんの著書です。
 
老舗旅館だった川六をビジネスホテルへの業態転換で大成功して
現在はビジネスホテルの再生事業を行っていらっしゃいます。
 
宝田社長が徹底的に見直したのは「あいさつ、そうじ、でんわ」だけ。
この3つを変えたらスタッフ、施設、お客さまがピカピカニコニコ輝きだしたそうです。
 
挨拶、掃除、電話の3つに共通していることは何でしょうか?
そう!昨日入った新人さんでもたちまちナンバーワンになれる項目です。
 
川六の経営方針でもあるこの3つの項目を
「誰にでもできることを、誰にもまねできないレベルで徹底すること」だそうです。
 
本当にそうですよね。
接遇に意識を向けているお店でも「挨拶」はバッチリのところが多いですが
「掃除」と「電話応対」にはまだまだ力をかけるべきだと感じます。
 
川六が旅館再建のために取り入れた施策は4つ。
 
1)「お客さまアンケート」を回収し、サービスに活かす
2)経費をできるだけ削減する
3)旅行代理店への依存をやめる
4)「あいさつ、そうじ、でんわ」を徹底する
 
このなかの1と4はどこのお店でも活用していきたい項目ですね。
 
接遇とはお客さまの心地よさを創造することが大切です。
でも、お客さまの気持ちはお客さまに聴くのが一番ですよね。
 
嬉しいお声もお叱りのお声も日ごろのサービスの結果です。
 
自分たちが提供しているサービスの結果を知らない状態で働くのと
結果を知ったうえで働くのでは、スタッフのやりがいに大きな差が出ます。
 
お客さまの声を聴けることでスタッフが成長してくれますし
他のスタッフの接遇を「他人事」から「自分事」として捉えられるようになります。
 
ミーティングや朝礼でお客さまの声を共有することを続けていけば
お客さまにとって嬉しいサービスをどんどん提案してくれるようになりますよ。
 
川六で実施しているお客さまの声を聴くためのしくみは
お客さまアンケート、改善シート、ヒアリングの3つだそうです。
 
「アンケートならうちのお店もやってるよ」という方が多いと思います。
では、そのアンケートの回収率はいかがでしょうか?
お客さまの言葉で答えていただく記述スペースの回答率はどうですか?
 
飲食店ではアンケートがテーブルに置いてある場合もあれば
お料理を提供したときに、スタッフさんから渡されることもあります。
 
私がテーブルに置いてあるアンケートに答える割合は0%に近いです。
 
担当してくれたスタッフさんのサービスがめちゃくちゃ素晴らしかった!
もしくは、その逆の状態が起こったとき。
どうしてもお店の人に伝えたいと思ったときは書くかもしれませんが・・・
 
そして、スタッフさんから渡された場合は10%未満でしょうか。
そのスタッフさんのサービスが良くて、にっこり笑顔でお願いされたら書きますね。
 
川六でも回収率を上げるためにキャンディーを用意したこともあったそうですが
結局は「アンケートにご協力ください」と笑顔でお願いするのが一番だったとのこと。
お願いの仕方とアンケートの回収率は比例しているそうですよ。
 
回収したアンケートをもとに全スタッフが月に1枚以上の改善シートを記入して
会社に改善策を提案するということが義務づけられています。
 
そして、月に1名以上のお客さまに直接ご意見を伺うことも行っています。
 
宝田社長も毎月各ホテルから集められた1300枚のアンケートを2回は読んで
現場にある「お客さまの真実」をしっかりと受け止めるようにしているそうです。
 
このように会社として徹底的にお客さまに向き合う仕組みを作ることで
どんなスタッフでもお客さまの視点で考えられるように成長してくれますね。
 
長くなったので続きは次回。。。
 
 
 
 
 
こんにちは、接遇コンサルタントの磯貝和美です。
 
大阪は昨夜から降っていた雨も止みました。
当分は雨が降ったりやんだりの梅雨空が続きそうですね。
 
今日は3か月に1度の定期検診で歯医者さんにいってきました。
 
一時期は歯医者ジプシーだった私ですが
こちらの歯医者さんに通いだしてから数年が経っています。
 
昔から歯医者さんに行くのは痛くなってから、だったのに
最近は3か月に1度の定期検診に真面目に通っています。
 
接遇に力を入れている大阪では有名な歯医者さんですが
私が通い続けている直接の理由はそこではありません。
 
最初のうちは言葉遣いが丁寧すぎてちょっと違和感があったり
ドクターの技術はバツグン、でも応対は・・・という感想でした。
 
でも担当してくれた歯科衛生士さんが素敵だったんです。
ふんわりした雰囲気で「寄り添ってくれてるなぁ」と感じられる人。
その方から定期検診を進められたので二つ返事で通うようになりました。
 
数年たった時、おめでたいことに寿退社をされたということで
新しく担当になってくれた歯科衛生士さんがまた素晴らしいんです。
 
まず、キラキラした目でまっすぐこちらを見て挨拶をしてくれます。
 
これはクリニックの教育だと思うんです。
診察に入る前に、患者さまに正対してご挨拶をしましょう、と。
 
他のスタッフさんも同じようにきちんと挨拶をしています。
同じことをしていても、そこに生まれる印象って違うんですよね。
 
「目は口ほどに物を言う」です。
 
何回通っても彼女の良いところしか目につかない。
これは「恋」でしょうか?笑
 
私の疑問や不安をしっかりと受け止めてくれるなかで
たまにおススメのサービスなども教えてくれます。
 
もちろん自分が必要ないと思えばお断りしますが
ほとんどのケースでは前向きに検討してしまうのです。
 
患者さまのことを真剣に考えたうえで提案したものは
難しい営業スキルなどなくても買っていただけるものです。
 
買い手は売り手の心の声に敏感です。
本気で関わってくれる人からは買いたくなるんですよね~。
 
とゆーことで、次回はクリーニングを予約しちゃいました(笑)