久し振りにクラシック音楽のパブリックドメイン音源のダウンロードサイト、クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~を覗きに行くと、最新の投稿はマルケヴィチの指揮するリリ・ブーランジェの詩篇第130篇「深き淵より」でした。
あれっ、このアルバム持っていたな。確かブログに記事投稿したことあったんじゃ無かったかな。
調べてみると…、ありました(笑)
どんな曲だったか記憶もおぼろげでしたので、また改めて聴いたのですが、アルバムの最初に収録されていた詩篇第130篇「深き淵より」は作曲者の夭逝した天才女性作曲家というイメージをはるかに超えるダイナミックでスケール感さえ感じられる大曲ですし、続く「詩篇第24番」、「詩篇第129番」、「古い仏教徒の祈り」もそれぞれに鋭い音への感性、斬新さを感じさせる作曲技術などそこに描かれた音の空間にしっかり引き込まれてしまったのです。そして。
聴きながら思わず呆然としてしまったのが最後の「ピエ・イエス」でした。
ボーイソプラノの繊細で透明な声が震えるようなたどたどしさで浮かび上がってきた時、その痛切な美しさに心が震えるようでした。
病弱だったリリ・ブーランジェが絶筆となったこの曲を作曲した時には、もう自分で楽譜を書く力は残されていなかったそうです。この曲は口述筆記でやはり優れた音楽家だった姉のナディア・ブーランジェの手によって楽譜として完成されました。
それまで作曲家、演奏家として活躍していたナディアは妹の死と共に作曲活動を止めてしまい、その後は教育者として優れた教え子を輩出すると共に妹リリの作品を世に広めることに力を注ぎました。
このアルバムの指揮者イーゴリ・マルケヴィチはナディアの教え子なのです。そしてこの録音にもナディアが監修者として深くかかわっているのだそうです。そうすると、この「ピエ・イエス」のボーイ・ソプラノの人選にもナディアが深く関与していたのでは、と思いました。声の美しさはもちろん、それだけではない、このなんとも言えないたどたどしく儚い感じ。たぶんボーイ・ソプラノの中でも比較的幼い子なのではないかという気がします。決して下手ではなく、本当に美しい声の持ち主ですが、大人っぽく上手く歌おうという意識をほとんど感じない歌。しかし、この曲にはこれが最適な歌、でした。この世のものではない、と言ったらおかしな表現になりそうですが本当に心を締め付けられるような凄絶な美しさを讃えた音楽がそこにありました。
こちらからイーゴリ・マルケヴィチ指揮ラムルー管弦楽団、エリザベート・ブラッスール合唱団他のアルバム「Works of Lili Boulanger: Du Fond De L'abime/Psaume 24 & 129/Vieille Prière Bouddhique/Pie Jesu」全曲お聴きになれます。
Works of Lili Boulanger: Du Fond De L'abime/Psaume 24 & 129/Vieille Prière Bouddhique/Pie Jesu
1. 深き淵より (詩篇130)
2. 詩篇24
3. 詩篇129
4. 古い仏教徒の祈り
5. ピエ・イエス
音楽史上稀にみる逸材でありながら、25歳で夭折した女性作曲家リリー・ブーランジェ。あまりに凄すぎる彼女の作品を最初に世に出したのがマルケヴィチ。彼はリリーの姉ナディアの弟子で、ともにロシアの血をひく点でも作品の解釈者として最適と申せましょう。50年以上前の録音とは信じ難い、一種異様な緊張感が超優秀録音を通して伝わってくる超名演。絶筆「ピエ・イエス」を、アラン・フォキュールのボーイ・ソプラノが哀しいまでにピュアな感情で綴っています。
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