昨日父が他界しました。97歳、でした。
父は昨年6月から「介護付き有料老人ホーム」に入所していました。数日前より食事が取れなくなっているということ、施設としては「看取り」の体制に入ったとの連絡を受け、ここ数日(そして昨日も)私も、また弟も父の部屋を訪ねしばらく時間をともにしていたのです。今日は昨日より顔色が良いみたいだね。二人父の部屋を出たのが午後3時頃。しかし、6時を過ぎた頃、電話が鳴りました。「お父様の呼吸が停止しました。」
昨年の2月、こんな記事投稿しています。
この時の手術の後、2ヶ月入院しそれからリハビリー病院に転院。父は一生懸命リハビリーに励んでくれたのだと思います。しかし。結局立って歩くことができるようにはなりませんでした。何とか家に帰ってもらいたい、と思ったのです。しかし、…結局家に戻ってもらうことはできず施設を探すことになってしまったのでした。
電話の後、急いで駆けつけた施設の父の部屋。穏やかな表情でした。昼間に会った時のまま、ただ目を瞑っているだけのようです。私は父のベッドの傍らに座りました。遅れてきた弟も私の横に座りじっと父の顔を見ます。
「あまり苦しまないで往ったみたいだね。」
「ああ。さっきとまったく変わらないみたい。まだ息しているような気がする。」
「何も親孝行らしきことをしないうちに…」
「何もさせてくれなかったな…。」
父は札幌医大に献体の登録をしていました。
献体するにしても遺体の引き渡しに色々なタイミングがあります。通夜を終えてから引き渡す、通夜、告別式を終えてから、そして通夜などをせずにすぐに献体する、等々。父の遺志は「通夜も葬式も要らない。すぐに連絡して回収してもらうように」と言うことでした。色々悩んだのですが結局父の遺志に従うことにしました。
弟は言いました。「それが一番「らしい」んじゃないか。」
今日はフォーレのレクイエムを聴きました。エマニュエル・クリヴィヌ指揮国立リヨン管弦楽団の演奏、1989年に録音された音源です。静かな、本当に静かな演奏。染みこんでくるような優しい情感に心が震えました。今日はただ…
UHQCD DENON Classics BEST フォーレ:レクイエム、ラシーヌ讃歌 他
クリヴィヌならではの純音楽的美しさに貫かれた演奏として高い評価を受けた名盤。主兵リヨン管と合唱団は柔らかな響きを基調としながら各楽器、各声部が磨き上げられている。


