松尾葉子 日本人二人目、女性として史上初のブザンソン国際指揮者コンクール優勝者 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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以前YouTubeで、昨日記事投稿した三ツ橋敬子さんと藤岡幸夫さん、山田和樹さんの3人の指揮者が出演した番組を録画した物を見たことがあります。(現在は削除されているようです。)今、第一線で活躍している指揮者に指揮とは何か、指揮者について等を聴くという内容の番組だったと思います。その最初の方で、この3人に共通する指揮の師匠として松尾葉子さんの名前が挙げられたのが印象に残っていました。

 

私は松尾葉子さんのことについてそれまでまったく知識がありませんでしたので、Wikipediaを見てみると、「1982年ブザンソン国際指揮者コンクールで女性として史上初、小澤征爾についで日本人二人目の優勝」とあります。

いったいどんな演奏をする人なんだろう、とても興味が湧きました。

 

YouTubeで「松尾葉子」と検索すると色々な動画が出てきます。ただ多いのは10数年前の物であまり最近の記録は…

記事冒頭に掲載した動画も2007年に録画された物のようです。

 

演奏は、とてもきびきびとしていて躍動感さえ感じさせてくれます。松尾さんの指揮も棒の動きがとても綺麗ですし、その上とても力感があり厳しさも感じさせる棒です。その指揮姿を見ていて、私の頭には山田和樹さんの指揮する姿ととても似ているように思えました。(と言うか、山田さんが松尾葉子さんの影響を強く受けているのだろう、と言う事ですね。)いつも山田さんの指揮している姿を見て良いなと思うのは姿勢が崩れないことです。上半身が左右に動きすぎることも前のめりになりすぎることも無く、常に中心の線がビシッと決まって崩れない、と言う印象があるのです。指揮者の姿勢がぶれすぎないのは演奏者からは指揮が見やすいでしょうし安心感もあるはずです。この動画を観ていて、あの山田さんの指揮している姿勢の良さのルーツはここか、と思ったのです。この動画での松尾葉子さんの堂々とした姿勢はそれだけで指揮の教科書になりそうだと思ったのでした。

 

「松尾 葉子(まつお ようこ、1953年2月17日 - )は、日本のクラシック音楽の指揮者。
愛知県名古屋市生まれ。愛知県立明和高等学校普通科、お茶の水女子大学教育学部音楽科を経て東京藝術大学指揮科に入学、渡辺暁雄、小林研一郎に師事して指揮を学ぶ。1979年卒業、大学院に進む。

1981年フランス留学、パリのエコールノルマル音楽院指揮科でピエール・デルヴォーに師事。1982年ブザンソン国際指揮者コンクールで女性として史上初、小澤征爾についで日本人二人目の優勝、一躍注目を集めた。同年帰国、デビュー。東海テレビ賞受賞。東京藝術大学指揮科講師。
1983年『若い芽のコンサート』でNHK交響楽団を指揮。以後、東京交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団などを指揮、エイボン女性芸術賞受賞。1999年セントラル愛知交響楽団常任指揮者。2000年名古屋能楽堂で『ドン・ジョヴァンニ』を茂山千之丞演出により指揮、都市文化奨励賞を受賞。 2001年ニューヨーク・カーネギーホールにてベートーヴェンの第九を指揮する。2017年愛知県芸術文化選奨を受賞。2021年知立文化賞受賞。
女声合唱団マドンナ「かきつばた」ディレクター。アンサンブル・フォルテ指揮者。トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ音楽監督、創立名誉指揮者。」(Wikipedia 松尾葉子 より )

 

こちらは、2023年2月12日のライヴです。

 

 

 

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マドモアゼルがシェフだって―女性指揮者の青春エッセイ (私の世界シリーズ)

フランスのブザンソン国際指揮者コンクールで史上初めて女性で優勝、日本人としては小沢征爾に次いで2人目の彼女。でもひたむき、というのではない。何でも楽しげにすいすいやってしまう元気印の彼女のドキドキ青春記。