明けましておめでとうございます。
今年の正月は何時の年にも増して何もすることもなく(笑)ただだらだらとした寝正月。ついでに昨夜から少し降り積もった玄関前の雪かきもさぼり(笑)先ほどちょっと外を覗くと近所の家の前は皆綺麗に雪かきされ我が家の前だけ……。まあ、いいか。今日は完全に寝正月(笑)って、ちょっとだらけ過ぎかな(笑)
昨日の記事でも書きましたように、やはり元旦には「運命」。気持ちを引き締めるためにも今日はやはり、「運命」。
と言うわけで、聴き始めたのはヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の1962年録音盤、です。
1955年にベルリン・フィルの終身首席指揮者兼芸術総監督に就任したカラヤンはレコーディング活動も精力的に行いますが、ベートーヴェンの交響曲の録音に関しては慎重でした。それ以前にフィルハーモニア管弦楽団との交響曲全集を録音していたこともありましたがクリュイタンスにベルリン・フィルにとって初めてのステレオ盤ベートーヴェン交響曲全集の録音を任せたくらいです。満を持してベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲録音を開始したのは1961年になってからでした。1961年12月から翌年11月まで約一年かけて録音されたカラヤンにとって2度目のベートーヴェン交響曲全集は爆発的なベストセラーとなりました。
久し振りに聴くこの「運命」。少し速めのテンポでとても流れの良い音楽ですが、しかし力感にも不満はなく、楽壇の帝王、の座に上り詰める直前の覇気が迸るようなエネルギーさえ感じられます。スマートでスタイリッシュでありながら時に若さや野性味のようなものさえ感じさせる何だか不思議な魅力に満ちた演奏だと思いました。精神性があるとか無いとか言うことは何だかよく分かりませんが、この時代のカラヤンの音楽、決してスマートなだけの薄っぺらいものではないと私は思います。ベートーヴェンの音楽の本質かどうかは分かりませんが、ここにあるエネルギー感はこの曲を書いた時のベートーヴェンの持っていたものにかなり近いのではないか、そんな気がしました。
さて、今年も気合いを入れて生きていきましょうか。
なんとか更新続けていこうと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
カラヤンとベルリン・フィルにとって初となる、1960年代に録音されたベートーヴェン:交響曲全集からの分売です。交響曲史上において屈指の名作である《運命》とワーグナーにして《舞踏の聖化》と言わしめた、躍動するリズムが特徴の第7番ですが、カラヤンはベルリン・フィルからオーケストラ・サウンドの真骨頂ともいうべき豪華絢爛なサウンドを導き出し、オーケストラ作品を聴く醍醐味を我々に提示しています。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
1交響曲 第5番 ハ短調 作品67 《運命》
2交響曲 第7番 イ長調 作品92
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1962年3月9日-12日(1)、1962年3月13日-14日(2) ベルリン、イエス・キリスト教会
1961&62年ステレオ録音。カラヤン2度目のベートーヴェン全集で、オーケストラとの良好な関係を反映した覇気にあふれた演奏がとにかくみごと。まだカラヤン色に染まりきらない時期のベルリン・フィルが、木管のソロなどに実に味のある演奏を聴かせているのも聴きどころで、ほとんど前のめり気味なまでの意気軒昂ぶりをみせるカラヤンのアプローチに、絶妙な彩りを添えています。新方式リマスターによって鮮明に甦ったサウンド・クオリティも上々です。
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7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族と伴に王都へ行くことを決める。
しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?
ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。
ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!
貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。
刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先