そえだ信「転生調理令嬢は諦めることを知らない」 アルファポリスに連載開始された少女の冒険物語 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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そえだ信は、12月になってから「転生調理令嬢は諦めることを知らない」と言う作品を小説・漫画の投稿サイト「アルファポリス」に連載開始しました。

 

『リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。

 主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。
 追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。
 2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。』(アルファポリス 作品紹介 )

 

作品の舞台は、どうやら中世ヨーロッパに近い異世界、のようです。貴族や平民と言った階級社会で、加護と呼ばれる超能力や魔獣などが登場するところは、このブログでご紹介している同じ作者の「君に、最大公約数のテンプレを ――『鑑定』と『収納』だけで異世界を生き抜く!―」や「アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~!―」とほぼ同じ世界観、「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録(旧題:赤ん坊の起死回生)」とも近い世界かも知れません。

 

そえだ信 - 君に、最大公約数のテンプレ
そえだ信 - アワセワザ! ~異世界乳幼
そえだ信 - 赤ん坊の起死回生
 

 

まだ連載中の作品で今第2章に入ったばかりですから、途中までしか分かりませんが、最初は義理の親に虐待される姉弟のある種シンデレラ物語的な作品かなと思い読み始めたのですが、上記の作品紹介にもあるように第1章の終盤からイメージが大きく変わってきました。展開がダイナミック、と言うかドラマティックというか…、わくわくする活劇的な要素もこれから増えてきそうですし、何やら怪獣みたいな物まで。これはこの続きから目が離せません。楽しい小説をお探しの方、ぜひご一読お勧めします。

 

転生調理令嬢は諦めることを知らない | ファンタジー小説 | 小説投稿サイトのアルファポリス

 

 

 

もう一つ、こちらはしばらく前にアルファポリスに連載され、今は「小説家になろう」に掲載されている、「妹に長女の座を奪われた侯爵令嬢、『文官』加護で領地を立て直す」。

 

これも「転生調理令嬢は諦めることを知らない」とほぼ同じような設定の異世界ファンタジーですが、こちらはかなりシンデレラに近い「虐待される令嬢」のお話し。ですがこちらは活劇というより、かなり緻密に組み立てられた推理小説的な味わい。これはまさしく作者の本領発揮、とでも言うべき作品です。(この作者、最近はラノベ的な作品を続けて書いていますが、実はアガサ・クリスティ賞受賞者でもあるのです(笑))

 

「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」や「君に、最大公約数のテンプレを~」のような大長編ではありませんが、ちょうど単行本1巻に収まるくらいの普通の長編小説。私は2日ほどで読み終えましたが、途中からは読むのを中断する時間が惜しくなるくらい惹きつけられた作品でした。特に特に最後の最後での鮮やかな逆転劇は爽快、の一言。とても読み応えのある作品でした。

 

妹に長女の座を奪われた侯爵令嬢、『文官』加護で領地を立て直す

 

 

 

 

 

 

好評発売中のそえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズの第3弾が出版されました!!!

(表紙画像公開されました。正装した凜々しい貴公子ヴォルフと可愛いルートルフ!)

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録3 

 


ルートルフ、ついに正体がバレる!?


7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族と伴に王都へ行くことを決める。
しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意して――。
新展開の数々に目が離せない、頭脳派1歳児の本格異世界ファンタジー第3弾。

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録3 (MFブックス)

 

 

 

 

 

 

 

そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズ 1 、2 絶賛発売中!!!

 

 

 

下記リンクから、一部試し読みできます。

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1
赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1 (MFブックス)

不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2 (MFブックス)

ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

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