ハイドン 「聖チェチーリアのミサ」 クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 & 合唱団  | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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昨日のクーベリック指揮によるドヴォルザーク「スターバト・マーテル」のCDには、「スターバト・マーテル」の後に同じ演奏者によるハイドンの「戦時のミサ」も収録されており、これもまた聴き応えのある演奏でしたが、今日はそれに続きこれもまたクーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 & 合唱団によるハイドンの「聖チェチーリアのミサ」を聴きました。こちらは1982年7月4日にライヴ録音された物だそうです。

 

「聖チェチーリアのミサ」はハイドンがまだ34歳の時の作品です。ハイドンがエステルハージ家の副楽長から楽長に昇進してすぐに書かれた曲なのだそうです。

 

「『チェチリア・ミサ ハ長調』 Hob.XXII:5は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1766年に作曲したミサ曲。ハイドンの書いた最大のミサ曲であり、演奏に1時間あまりを要する。

19世紀の筆写譜に『聖チェチリアのミサ』(Missa Sanctae Caeciliae)と記されていたためにチェチリア・ミサ(ドイツ語: Cäcilienmesse)の名で呼ばれるが、ルーマニアのブカレストで発見された自筆のキリエには1766年の作曲年とともに『至福の処女マリアをたたえるマリアツェル・ミサ』(Missa Cellensis in honorem Beatissimae Virginis Mariae)という題が記されていた。ただし『マリアツェル・ミサ』の名をもつ別のハ長調のミサ曲(Hob.XXII:8)があるため、その後も『チェチリア・ミサ』と呼ばれることが多い。

ハイドンは1761年5月からエステルハージ家の副楽長をつとめていたが、楽長であるヴェルナーが1766年3月に没するとハイドンが楽長に昇進した。これによってそれまでヴェルナーの担当になっていた宗教音楽をハイドンが作曲することになった。
このミサ曲はハイドンがエステルハージ家に仕えるようになってから書いた最初のミサ曲だが、いくつかの自筆譜断片に使われている紙の種類が1769-1773年のものであることが疑問点になっている。病気のために完成が遅れた、1768年の火事で失われたために再作曲された、などの可能性が考えられている。

形式上「カンタータ・ミサ」とされ、バロック時代のカンタータのように多数の独立したアリアや合唱曲から構成されている。この曲はカンタータ形式で書かれたハイドンの唯一のミサ曲である。(ただしジェームズ・ウェブスターによると、この曲を「カンタータ・ミサ」と呼ぶのは誤りだという)。曲には伝統に従った箇所と、「現代的」な箇所が混在している。

ハイドンはこの曲を含めて1782年までに5曲のミサ曲を作曲している。また、『スターバト・マーテル』(1767年ごろ)や『アプラウスス』(1768年)のような大規模な宗教音楽を次々に作曲している。その後しばらくミサ曲は作曲されなくなり(1783年にヨーゼフ2世によって教会音楽に対する楽器禁止令が出された)、再びミサ曲にとりかかるのは2回のロンドン旅行から帰った1795年以降になる。」(Wikipedia チェチリア・ミサ (ハイドン) より)

 

このクーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 & 合唱団による演奏も演奏時間が約70分となっています。

 

よくクーベリックはライヴでは別人のように熱い演奏を聴かせると言われますが、ここでもオーケストラ、合唱ともに燃焼度の高い熱い演奏を聴かせてくれています。しかし、それでいて、と言うべきか、いくら熱く激しい表現をしてもこの指揮者の特徴である知情のバランスのとれた造形感覚は揺るぎなく、ハイドンらしい形の良さを充分に生かしたスケール感のある音楽を聴かせてくれます。4人のソリストも好演。(なによりソプラノがルチア・ポップ、と言うだけで私はもう満足、です(笑))

 

 

ハイドン: 『ミサ・チェレンシス』/ ヨンメッリ: 『テ・デウム』、『ミサ曲 ニ長調』

『聖セシリア・ミサ』として知られるハイドンの5番目のミサ曲は、演奏に1時間あまりを要する大規模な作品です。作曲は1766年頃、エステルハージ侯の宮廷楽長に就任し「シュトルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)様式」を編み出した頃の作品らしく、精巧な対位法が織り交ぜられた輝かしい楽想を持っています。この演奏は1982年、ラファエル・クーベリックが指揮するバイエルン放送交響楽団によるもの。ルチア・ポップやクルト・モルら当時最高の歌手を揃え、悠然と奏されるハイドンは現在でも同曲最高の演奏の一つとして評価されています。

 

 

 

 

 

 

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ルートルフ、ついに正体がバレる!?


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しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
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貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
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