ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団 モーツァルト ミサ・ブレヴィス「雀のミサ」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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大学生の頃だったでしょうか。それとも社会人になってすぐの頃だったか。

レコード店で見つけたのがクーベリック指揮バイエルン放送交響楽団によるモーツァルトの戴冠ミサとミサ・ブレヴィス K.220「雀のミサ」がカップリングされたアルバムでした。

 

実はその数年前にモーツァルトのK.194というミサ・ブレヴィスのレコードを手に入れその曲に魅了されていたのです。(そのレコードはテオドール・グシュルバウアー指揮フィリップ・カイヤール合唱団の演奏による物でした。何度も何度も繰り返し聴きすり切れてしまいそうになっていたレコードは社会人になって手放してしまったのですが、この演奏はCD化されなかったのか、その後もずっと気にしているのですがまだ見つけることができずにいます。)

 

それ以来、モーツァルトのミサ・ブレヴィス等の宗教音楽に興味がでてできるだけ聴きたいと思っていたのですが、「レクイエム」や「ハ短調ミサ」と後「戴冠ミサ」あたりを除くと殆ど録音されることもないらしく、レコード店の棚に並ぶことはかなり珍しかったような気がします。そんな時に見つけたこのアルバムですから、思わず購入してしまったのでした。

 

たぶん私がラファエル・クーベリックという指揮者の演奏に初めて触れたのがこのアルバムだったと思います。

 

演奏は実にすっきりとした造形で軽やかな歌が聴けます。まさに若き日のモーツァルトの姿が目の前に浮かんでくるようです。

 

クーベリックの知的で優しく、端正な音楽はモーツァルトに本当にぴったりですね。

 

こちらは同じくクーベリック/バイエルン放送交響楽団の戴冠ミサ K.317 です。

 

 

グシュルバウアー指揮のミサ・ブレヴィス K.194の音源が手に入らないと、先に書いたのですがYouTubeをあれこれと見ているうちに、吉田秀和さんの「モーツァルト、その音楽と生涯」第71回の動画を見つけました。ここにその音源が全曲収録されています。(途中何度かかなり大きなノイズが入るのは残念ですが。)吉田秀和さんの解説付きでぜひお聴き下さい。

 

最近、モーツァルトのミサ・ブレヴィスはほとんどペーター・ノイマン指揮ケルン室内合唱団、コレギウム・カルトゥジアヌムかヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団、合唱団のどちらかを聴いています。

 

 

 

 

 

 

 

モーツァルト:戴冠ミサ、ミサ・ブレヴィス、アヴェ・ヴェルム・コルプス、ハフナーセレナーデ

クーベリックのモーツァルト録音は、晩年の後期交響曲集を加えてもそう多くは無いとはいえ、残された盤はいずれもその曲を代表する名演のひとつと言えるものばかりです。特に「戴冠式ミサ」はその華麗な曲調を見事に掴み、祝祭的な雰囲気でありながらも強固な緊張感を維持した名演奏。DGレーベルの中では、この曲の名盤として数度にわたって再発され、永く市場に君臨し続けました。DISC1は1968年録音の2曲を加えてモーツァルトの声楽曲を収録しており、なかでも「戴冠式ミサ」と「ミサ・ブレヴィス」の2曲を歌っているエディット・マティスは必聴です。合唱をはじめ声楽陣が充実していることも、この盤の魅力。また、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」における響きの柔軟さは見事で、この曲の名盤として永く人々の記憶に残る珠玉の演奏です。
今回の再発ではクーベリックとしては珍しい録音の部類となる「ハフナー・セレナード」をDISC2に収録しました。このクーベリック盤は軽快さと共に歌心に満ちた演奏で、当時のコンマスである独奏ヴァイオリンのケッケルトの妙技を含め素晴らしい出来映えです。今回の復刻ではハイビット・ハイサンプリングによるCDマスター化を新規で行いました。艶やかな音色が再現されています。

 

 

 

 

好評発売中のそえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズの第3弾が出版されます。(7月25日発売予定)

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録3 

 


ルートルフ、ついに正体がバレる!?


7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族と伴に王都へ行くことを決める。
しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意して――。
新展開の数々に目が離せない、頭脳派1歳児の本格異世界ファンタジー第3弾。

 

 

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赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1
赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1 (MFブックス)

不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2 (MFブックス)

ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

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