マルタ・アルゲリッチ バルトーク ピアノ協奏曲第3番シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はマルタ・アルゲリッチのピアノ、シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団の演奏でバルトークのピアノ協奏曲第3番を聴きました。

 

第3番のピアノ協奏曲はバルトークの自信で殆どを完成させた最後の作品、だそうです。

私のバルトークのイメージは学生時代にまったく予備知識なしに実演で聴いた弦楽四重奏曲が強烈で、どうも難しい音楽という先入観に支配されている部分があります。弦楽四重奏曲以外でもっと親しみやすい曲が有るにしろ、どんな曲でも現代音楽の旗頭的存在、という思いがありますからちょっと構えて聴いてしまうのかも知れません。

 

しかし、アルゲリッチの弾くピアノ協奏曲第3番はなんとも言えない美しい音楽でした。アルゲリッチのピアノもデュトワの指揮するモントリオール交響楽団の響きも、柔らかな優しさに満ち、不思議なくらい透明感を感じる演奏でした。

 

先週から少し疲れがたまり、殆ど何もやる気の起きなかった今日の気分が、アルゲリッチのピアノの音に知らぬ間に癒やされていくようで、このまま寝てしまえば明日はきっと元気になれそうな気がします。

 

と言うわけで…

 

おやすみなさい。

 

(笑)

 

 

「バルトーク・ベーラのピアノ協奏曲第3番(Sz. 119)は、1945年に、作曲者の亡命先であるアメリカ合衆国で作曲されたピアノ協奏曲で、自身でほぼ完成させることの出来た最後の作品である。

バルトークは1940年8月に、彼の楽譜を出版していたブージー&ホークス社のラルフ・ホークスから「1941年の夏にはピアノ協奏曲第3番を期待しています」とピアノ協奏曲の作曲を勧める手紙をもらっている。しかしアメリカ亡命後のバルトークは、大量に抱えていたルーマニアや南スラブの民俗音楽の研究に取り組んでおり、またアメリカの生活に必ずしも馴染めなかったこともあって、その案をしばらく棚上げにしていた。
その後、白血病で療養生活を送ることとなり、そこで書いた委嘱作『管弦楽のための協奏曲』、『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ』で作曲家として健在であることを見せたバルトークに、1945年1月から2月にかけて4作の委嘱が舞い込んだ。ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズからヴィオラ協奏曲、ブージー&ホークスからは弦楽四重奏曲第7番、さらに2人の個人からそれぞれ2台ピアノのための協奏曲というものだった。しかしバルトークはアメリカ海兵隊に志願していた次男ペーテルに送った1945年2月21日付の手紙の中で、プロからではない2名の依頼は断るつもりであり、他の委嘱作も受けない可能性が高いと書いた上で次のように続けている。

「私はお前の母さんのためにピアノ協奏曲を書くつもりだ。長い間計画が宙に浮いていたものだ。もしこれを彼女が3、4カ所で演奏できたら、私が断った委嘱作1作分くらいのお金にはなるだろう。」

この手紙から、おそらくこのころから作曲を始めたものと考えられている。作曲当時のバルトークは白血病の末期段階を迎えていたが、本人が自分の健康状態をどこまで自覚していたかどうかはわかっていない。いずれにしても、この作品はすぐれたピアニストである妻のディッタ(ディッタ・パーストリ=バルトーク)の誕生日に合わせた彼女へのプレゼント、そして先の息子への手紙にも明記されているように、彼女がレパートリーとするために着手されたものと考えられている。

スケッチを完成させた夏頃から急速に健康の悪化したバルトークは、家族や知人のハンガリー人作曲家ティボール・シェルイらに手伝ってもらい、病床で必死にオーケストレーション作業を続けたが、完成まであとわずかというところに来て、9月22日に病院に担ぎ込まれ作業は中断、4日後に世を去った。このため、ペーテルの依頼でシェルイが終楽章の未完成部分(17小節相当)を補筆した。シェルイによれば、バルトークはスケッチや総譜に略記号でオーケストレーションの指示を残していたため、作業はそれに従って管弦楽を配置したくらいで済み、後にシェルイが補作することになったヴィオラ協奏曲に比べればはるかに容易な作業だったということである。なお、現在の出版譜はペーテルやゲオルク・ショルティ、初演者のシャーンドル・ジェルジらがバルトークのスケッチを再検証し、エンディング部分をさらに一部補筆している。」(Wikipedia ピアノ協奏曲第3番 (バルトーク) より)

 

 

プロコフィエフ&バルトーク:ピアノ協奏曲(クラシック・マスターズ)

 

 

 

 

 

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