今日はジノ・フランチェスカッティのヴァイオリン、ブルーノ・ワルター指揮コロムビア交響楽団の演奏でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を。
なんとも言えないほど柔らかく優しいオーケストラの音。慈しみに満ちたまなざしできめ細やかに繊細な表情を描いていくワルター/コロムビア交響楽団の上にすうっと乗っていくフランチェスカッティのヴァイオリンの瑞々しく甘美な響き。
音を聴いた瞬間に心のデリケートな部分を刺激され、色々な感情やら何やらが溢れるように押し寄せてしまい…
こんなよく知っている曲で泣かされてしまうとは思ってもいませんでした。
今日は、これで、終わり。(もう、何も書けません。)
「ブルーノ・ワルターの芸術・全ステレオ録音1957-1961」より分売。
1958年のモーツァルト第3番・第4番、1959年のブラームス二重協奏曲に続くフランチェスカッティとの共演。美音のソロは古典の規を重視し、オーケストラが彩る豊かなニュアンスはワルターならでは。日本からのリクエストで実現した録音で、長らくアナログ時代の定番として聴き継がれてきた不滅の名盤です。