メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 ドヴォルザーク「新世界より」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日は1941年に録音されたウィレム・メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団によるドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を聴きました。

 

YouTubeの動画で聴き始めて先ず驚いたのが、パチパチというノイズの多さ、です。昨日聴いた1936年録音のワルター指揮ウイーン・フィルの「未完成」と比べてもはっきり分かるくらいこちらの方がノイズが目立ちます。しかし、少し聴いてそのノイズに慣れると楽音自体は音楽として充分に鑑賞できるレベルなのは間違いありません。当時世界最高のオーケストラと言われたコンセルトヘボウの音色やアンサンブルを確認することができます。

 

第1楽章は比較的速めのテンポできびきびした音楽を聴かせてくれます。基本インテンポに近い歯切れの良い音楽、しかし時にかなり厳しい表情も見せてくれます。第2楽章は一転してかなりのスローテンポ。有名な「家路」のメロディーも情感を込め、強い哀感さえ感じさせる深々とした歌。随所に聞こえる弦のポルタメントもとても効果的に響きます。第3楽章はまたかなり早めのテンポで始まりメンゲルベルクらしいテンポの変化、独特のアゴーギクを聴かせてくれます。そして終楽章はまたしっかりとしたフォルムで厳しく激しい音楽。しかし、本当にこのメンゲルベルク時代のアムステルダム・コンセルトヘボウの弦のポルタメントの美しさは、なんと表現したら良いのでしょう。多人数の弦楽器の各セクションがポルタメントのかけ方まできっちり一つに聞こえるというのはいったいどんな練習をしていたのか、不思議にさえ思えます。

 

メンゲルベルクは戦後戦犯容疑のためコンサートへの復帰を妨げられ、ようやくそれが解除された直後、カムバックの機会を得る前に急死してしまいました。

 

戦後にメンゲルベルクのもう少し音質の良い録音が遺されていたら、この指揮者の評価は違っていたかも知れません。

戦後のコンセルトヘボウやウイーン・フィル、ベルリン・フィルなどを指揮したメンゲルベルクの演奏は聴いてみたかったな、と思うのは私だけでしょうか?

 

こちらは、1938年録音のチャイコフスキー弦楽セレナーデ。

 

 

 

 

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