小澤征爾/サイトウ・キネン・オーケストラ「奇蹟のニューヨーク・ライヴ ブラームス:交響曲第1番」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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アルバム「奇蹟のニューヨーク・ライヴ ブラームス:交響曲第1番」、こちらのリンクから全曲お聴きになれます。

 

昨日の夜、夕食後から読み続けていた本を置いてスマートフォンに目を移すと、小澤征爾さんが亡くなったというニュースにが飛び込みました。

 

ついにこんなニュースを見ることになってしまった……。私は決して小澤さんの熱心なファンでは無かったはずですが、なんだか大きな喪失感というべきなのでしょうか、呆然とした気持ちに改めてその存在の大きさを感じさせられます。

 

私はついに小澤さんの演奏を実演で聴く機会には恵まれませんでした。そう言う意味でも小澤さんのファンなどと言える訳もありません。録音は比較的聴いたかも知れませんが、そうは言っても小澤さんの残した者から言えば決して多いと言える物では無かったでしょう。でもやはり、気になる存在ではありました。クラシック音楽を聴くようになってから、ずっと頭のどこかには存在し続けていた音楽家でした。

 

そう言えば。

私がクラシック音楽聴き始めたきっかけは小澤征爾さんだったかも知れません。

 

「その日の授業で、O先生は数日前に聴きに行ったというオーケストラのコンサートのことを熱く語ってくれました。ベートーヴェンのこと、オーケストラの音の響きのこと、そして何よりその日の舞台に上がった指揮者のこと。まるでアイドルに会った少女のように。
「ふつう指揮者って、ゆっくりと歩いて出てくるでしょう。それがね、まるで駆け足みたいに弾むような勢いで出てきたの。そしてさっとお辞儀したと思ったらすぐに指揮台に上がって・・・」
「指揮している手の動きがとってもしなやかでね。指一歩一本が音楽を奏でているみたいで・・・」
その指揮者というのは・・・
小澤征爾でした。」(O先生とY先生 クラシックの魅力を教えてくれた先生とフルトヴェングラーの魔力 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド より )

 

これが、中学生の私が初めてクラシック音楽のレコードを買おうと思うきっかけになったエピソードです。

 

あの時、先生があんなに楽しそうに小澤さんのことを話してくれていなかったら、私がクラシック音楽をこんな歳になるまで聴き続けることもなかったかも知れません。やはり小澤さんに大きな恩があると思っても間違いでは無いのかも。(と、ちょっと、いやかなりこじつけっぽいですが。)

 

今日は小澤さんの演奏を何か、と思って色々考えました。

 

トゥーランガリア交響曲とか武満徹作品も良いかもしれません。ベルリオーズなんかも良いでしょう。それとも。

 

私の頭に浮かんだのは、「奇蹟のニューヨーク・ライヴ ブラームス:交響曲第1番」でした。

 

小澤さんはフランス物や現代音楽が素晴らしい。それはそうだと思います。しかし、小澤さんがずっと認められたいと思い続け、その上でしっかりと結果を出していったのはドイツ音楽。中でもブラームスだったのでは無いかと思います。人生経験を深め味わいを加えたこのライヴは小澤さんの遺した数多い録音の中でも私は最上の遺産の一つだと思います。

 

 

奇蹟のニューヨーク・ライヴ ブラームス:交響曲第1番

「世界のオザワ」完全復活!2010年12月14日、ニューヨークのカーネギーホールが感動の嵐で震えた!食道がんから復活した小澤征爾氏が音楽の殿堂・ニューヨーク、カーネギーホールにて得意のブラームスの交響曲第1番を熱演!NYの聴衆も拍手大喝采の感動のライヴを収録。完全復活にかけた小澤の情熱が熱くホールを包み込んだ奇蹟のライヴ盤

 

 

 

 

 

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貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

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ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

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