今日は、マリア・ジョアン・ピレシュ、オーギュスタン・デュメイ、ジャン・ワンによる「ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番、第2番」を聴きました。
ピレシュとデュメイによるブラームスのヴァイオリン・ソナタはCDを持っていて以前から良く聴いていました。とても知的で形の整った演奏。その中に気品やある種繊細な瑞々しさも感じられ私にはとても大切な演奏のひとつです。
今日聴いた同じブラームスの「ピアノ三重奏曲」はブラームスの室内楽曲を何か聴きたいと思い検索している内に見つけた録音でした。あのピレシュとデュメイのデュオにチェリストが加わって録音されたブラームスの「ピアノ三重奏曲」、となると聴く前から期待してしまいます。(と言うかこの録音があることを知らなかったこと自体不勉強、と言うべきなのかも知れませんね(笑))
演奏はその期待を裏切らない物でした。ジャン・ワンのチェロもピレシュとデュメイのデュオに違和感なく溶け込み、その二人に引けを取らない音楽を奏でてくれます。隅々までどこも崩すことの無い丁寧で端正な音楽。それでいて柔らかくしなやかで、時にさわやかな瑞々しさを感じさせる音楽。ブラームスと言うとあの気難しげな肖像画のイメージが強かったり、時に辛辣な毒舌を言うようなエピソードが頭に浮かんだりしますが、こういう演奏を聴くと、実は本当にロマンティックな、情の細やかに人だったのかもしれないな、等と改めて感じたりします。やはり今の季節、ブラームスの室内楽はとてもぴったりします。そして、今日聴いたこの録音、そうした気分を心の底まで染みこませてくれる美しい音楽、でした。
YouTube 再生リスト「ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番、第2番」。こちらからマリア・ジョアン・ピレシュ、オーギュスタン・デュメイ、ジャン・ワンによるアルバムの全曲を聴くことができます。(このリンクは第1番 第2楽章から始まります。
「マリア・ジョアン・アレシャンドレ・バルボーサ・ピレシュ(Maria João Alexandre Barbosa Pires、ポルトガル語: [mɐˈɾiɐ ʒwɐ̃ũ̯ ˈpiɾɨʃ] ブラジルポルトガル語: [mɐˈʁiɐ ʒwɐ̃ũ̯ ˈpiʁɨs] 発音例、1944年7月23日 - )は、ポルトガル出身の女性ピアニスト。現在はブラジルのバイーア州サルヴァドールに在住。
(中略)
室内楽演奏にもすぐれており、1989年よりフランス人ヴァイオリニストのオーギュスタン・デュメイと組んで演奏や録音を続け、1992年と1994年には、2人でヨーロッパ各地や日本での演奏旅行を行っている。1998年には、チェリストのジャン・ワンを加えたトリオとして、極東ツアーを行った。」(Wikipedia マリア・ジョアン・ピレシュ より)
「オーギュスタン・デュメイ(Augustin Dumay、1949年1月17日 - )は、フランスのヴァイオリン奏者]、指揮者。
じっくりと音楽に取り組む姿勢を見せ、活動は比較的地味だが、師事したアルテュール・グリュミオーを受け継ぐフランコ・ベルギー派(the Franco-Belgian violin school)の正統な後継者らしく、気品あるエレガントな演奏で高く評価されている。」(Wikipedia オーギュスタン・デュメイ より)
「ジャン・ワン(王 健、Jian Wang、1968年 12月26日- )は、中華人民共和国出身のチェリスト。
(中略)
1968年、中国西安生まれ。父(王樹棠)はチェリスト、母はフルート奏者である。
1972年、父の仕事に伴い上海に移住。母と別れ、父と二人で生活を始める。同時期、父からチェロの手ほどきを受けた。9歳で上海音楽学院に首席入学した。
(中略)
1985年、アメリカのイェール大学に入学。アルド・パリゾに学ぶ。後にジュリアード音楽院でも研鑽を積んだ。ドイツグラモフォンと中国人として初めて専属契約を結んでいる。」(Wikipedia ジャン・ワン より)
ピリス&オーギュスタン・デュメイにジャン・ワンを加えたトリオによる録音の第1弾。卓越した個性が一体となり、新鮮で魅力溢れるアンサンブルを聴かせてくれる作品。
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