今日はブルーノ・ワルターのベートーヴェン交響曲第6番「田園」。
ワルターの「田園」については以前に記事投稿したことがあります。
上記の記事でご紹介したのは1958年にコロムビア交響楽団を指揮して録音したステレオ録音盤でした。
今日聴いたのは1946年録音のフィラデルフィア管弦楽団との演奏です。
ワルターとフィラデルフィア管弦楽団との組み合わせは珍しく、この録音と翌年に録音された「未完成」の2曲だけしか無いそうです。この時期ワルターはニューヨークフィルと録音活動を行っており、ベートーヴェンの他の交響曲はすべてニューヨークフィルとの録音だった事を考えると、何故「田園」だけフィラデルフィアだったか不思議な感じはしますが、大指揮者と当時アメリカでニューヨークやボストン、シカゴと並ぶ実力と人気のあったフィラデルフィア管弦楽団との録音が遺されたと言う事は喜ぶべき事だったのかも知れません。
演奏は、コロムビア交響楽団との録音と大きな解釈の違いは無いと思いますが、少し速めのテンポでかなり勢いと流れの良さが印象に残る演奏でした。自然なテンポの揺れと柔らかな歌はいかにもワルター。
1946年の録音という事で音質は微妙なところもありますがフィラデルフィア管弦楽団の音の密度の高さが印象的。コロムビア交響楽団との軽く見通しの良い演奏とは少し印象が違いますが、こちらもまたなかなか魅力的です。
昔、クラシックを聴き始めた頃、ワルターの「田園」が素晴らしい、という批評の言葉を知り「ワルターの「田園」のレコードが欲しい。」と思ったことがありました。その頃レコード店に行って、廉価盤コーナーで見つけたのが、ワルターがフィラデルフィア管弦楽団を振った「田園」、でした。何度も手に取り、どうしようか、と迷いながら、正規の価格のところにあった同じワルターの(コロムビア交響楽団を指揮した)「田園」との違いがよく分からず結局買うのを止めたことを思い出します。その後「ワルターの「田園」」のこと自体忘れかけたり思い出したりを繰り返しながら結局社会人になって暫くするまで聴く機会も無いままになってしまったのですが…。あの時買っても良かったかな。まあ今ごろ思ってもとてつもなく遅すぎる話、です、ね(笑)
ちなみにこちらは1936年ウイー・フィルと録音した「田園」、です。
2曲だけ遺された大指揮者ブルーノ・ワルターがフイラデルフィア管弦楽団を指揮した貴重な記録。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による、シューベルト、ベートーヴェンの作品を収録した1936年録音盤。
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