マレイ・ペライア/イギリス室内管弦楽団 モーツァルト ピアノ協奏曲全集 気持ちの良いモーツアルト | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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そう言えば・・・、あれどうしたんだっけ。昔ディスクを持っていてその後手放してしまったものも、気に入っていた音源はほとんど最近また手に入れていました。しかし、聴きたくて購入し、しかし購入した後何故かあまり聴かないうちに忘れてしまっていた音源もあります。演奏が良いとか悪いとかでは無かったのでしょう。後でじっくり聴こう、と思っている内に放置してしまい、いつの間にやら手放していた、そんなディスクの事が何だか急に気になり出したりすることもあったりするのです。

 

LPレコードからCDに切り代わりかけていた頃、購入したCDの中で、マレイ・ペライアのモーツァルト ピアノ協奏曲全集と小澤征爾、ルドルフ・ゼルキンのベートーヴェン ピアノ協奏曲全集と言う二つのBOXがありました。たぶんその少し前くらいにかなり評判になったCDだったのだと思います。その頃CDは今と比べると随分高価だったと思います。どちらもかなり思い切りの必要な(?笑)買い物だったはずです。しかし、その頃私はあまりピアノ曲が好きではありませんでした。(それだけにあまり多くの音源を持っていないジャンルを埋めるつもりで購入したはずなのですが・・・)仕事が忙しかったこともあったと思います。どちらも結局全部を聴き通すことは無く、知らないうちに手元から無くなっていました。

 

ペライアのモーツァルトが聴きたいな。そんな気持ちが急に膨らみ、iTunesをあれこれ見ていると、マレイ・ペライアの「Mozart: The Piano Concertos」というアルバムが見つかり、早速ダウンロードしてみました。

 

まずは第24番から聴いてみようか。

 

イギリス室内管弦楽団の演奏は、小編成のオーケストラだけにとても軽やかで透明感のあるアンサンブル。その上でペライアの伸びやかで粒立ちの良いピアノの音がさらさらと流れていくように生き生きとしたモーツァルトを描き出していきます。とても形の整った気品のある音楽。最近よく聴く曲なのですが、新鮮で瑞々しさを感じる音楽でした。聴き終わった後の余韻がとても気持ちよく・・・。

 

続けて第21番も聴きました。

 

こちらから「Mozart: The Complete Piano Concertos」全曲聴くことができます。

 

 

 

 

Murray Perahia Plays Mozart

1975-84年ステレオ&デジタル。ほぼ10年の歳月を費やして完成された全集。「モーツァルト弾き」ペライアの名声を裏付ける名演としてスタート当初から話題を呼びました。
演奏は、これ以上に洗練されたモーツァルト演奏を想像することは難しい、とまで評されるほど既に定評のあるところで、評論家、吉田秀和氏がペライアの美質として述べた「音楽のつくり方の高雅、繊細、クリアで知的な味わい、軽くて浸透力のある音質をもったタッチ、滑らかで快いレガート、躍動的で弾力的なスタッカート」という諸要素がパーフェクトに活かされた、清新な美しさがたいへん魅力的な名演揃いです。アナログ完成期からデジタル初期にかけての録音も優秀なもの。
独奏協奏曲25曲と2つのロンド、ルプーと共演した複数台のピアノのための協奏曲2曲をを収録。