ラファエル・クーベリックはとても好きな指揮者の一人で、特にバイエルン放送交響楽団とのモーツァルト後期交響曲集やブルックナーの交響曲第3番、第4番は特に素晴らしい演奏だと思っています。特にブルックナーの第4番は私にとって忘れられないディスクでもあります。
そんなこともあり、クーベリックのブルックナーをもっと聴きたいと思ったりしたのですが、どうやら彼が録音したのはこの第3番、第4番しかないらしいと長い間思い込んでいたのですが、数年前、YouTubeでベルリン・フィルとの第9番のライヴ録音を見つけました。
その後調べてみたところバイエルン放送交響楽団との第6番(1971)、第8番(1963、1977)や第9番(1985)のライヴがCDで出ていることは分かったのですが、CD購入を(たぶん入手が難しかったか、高価だったか、で)ためらっているうちに、・・・忘れていました(笑)
昨日、何となくそんなことを思いだしあれこれと調べてみると第8番(1963)がiTunesで、第9番(1985)がAmazon Musicで聴けることが分かり、今日はこの2曲を連続で聴きました。(YouTubeには第6番もあるようです。)
どちらもクーベリックらしく端正で形の整った演奏です。ライヴらしい激しさや熱さ、盛り上がりを感じさせる演奏ですがどの部分も決して重苦しくはならずとても自然な流れの良さを感じさせる演奏でもありました。
ライヴラリのブルックナー交響曲第8番と第9番に大切な宝物がまた加わりました。
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 (Bruckner, Anton: Symphonie No. 8 c-Moll)
クーベリック/ブルックナー交響曲第8番
スタジオ録音しなかったレパートリーだけにライヴ盤の存在はファンには嬉しいところです。1963年11月8日ミュンヘンでのライヴ収録(モノラル)。バイエルン放送交響楽団の演奏です。ハース版使用
ブルックナー:交響曲第9番, ヘンデル:合奏協奏曲Op.6-10 [Import]
クーベリックが心臓発作で倒れる直前の演奏会から。これがバイエルンとの最後のもの。録音もデジタルなのでクーヘ゛リックのスケールの大きな音楽を捉えきっています。おまけのヘンデルでその日のプログラム全て収録。この格調の高さは無類。もう二度とこのようなヘンデルは聴けないのでございます。


