ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 エリカ・モリーニとセル/クリーヴランド管弦楽団 極上のライヴ | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

この演奏を聴きながら、そう言えば割と最近セルとモリーニの共演のことを書いたことがあったな、と言う記憶がぼんやりと頭をかすめました。

それで、このブログの過去記事を辿ってみると・・・

 

たしかに記事を書いたのは間違いなかったのですが、この時はそのコンサートのモリーニとのコンチェルトの動画は見つけることができず、ハイドンのシンフォニーしか掲載しなかったんだった、と記事を読んで思い出しました。

 

女性ヴァイオリニストの演奏は昔の大演奏家から現役の人まで結構聴くことが多いですし、好きな演奏家も数え上げればきりが無くなるほどですが、このエリカ・モリーニという人もそんな中の代表的な一人です。と言うより私にとってかなり特別な存在の一人かも知れません。

 

演奏の隅々まで漂う気品。凜と背の伸びた姿勢が目に浮かぶような音の佇まい。そしてバックで支えるセルとクリーヴランドのアンサンブルと音の美しさ。セルがモリーニの音楽に心から共感しているのがまざまざと感じられます。

 

涙が出るほど美しい音楽でした。

 

 

 

エリカ・モリーニ+ジョージ・セル/クリーヴランド ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

セルはモリーニの芸術を愛し、クリーヴランド管弦楽団では最多の共演者となっています。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は1951/52、1959/60、1966/67シーズンの3回演奏(このCDは3回目のもの)。他にもブラームスの協奏曲を2回、グラズノフを1回、メンデルスゾーンを2回、モーツァルトの“トルコ風”を1回、チャイコフスキーを3回、ヴィオッティの第22番イ短調を1回と、計13回も出演しました。レコード会社の専属の違いにより商業録音での共演はありませんでしたが、両者はクリーヴランドに留まらず世界各地で共演しましたので、今後も放送録音の発掘が期待されます。

● ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61(I. 23:58/ II. 9:40/ III. 10:00)
 エリカ・モリーニ(ヴァイオリン)
 クリーヴランド管弦楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 録音時期:1967年5月11日
 録音場所:クリーヴランド、セヴェランス・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)