武満徹作曲の映画主題歌「燃える秋」「めぐり逢い」 ポピュラーソングでも光るセンスの良さ | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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ハイ・ファイ・セットの「燃える秋」と言う曲は以前から知っていましたし、ハイ・ファイ・セットの曲の中でも好きな曲の一つでした。でもこの曲の成り立ちや作曲者、作詞者のことは気にもしていませんでした。

 

何日か前、YouTubewで武満徹さんの曲の事を調べていたら引っかかったのが冒頭に掲載した動画でした。

えっ、「武満徹」てなんでハイ・ファイ・セット?

 

少し調べてみるとこの「燃える秋」と言う曲は1978年に制作された同名の映画の主題歌なのだそうです。

 

「『燃える秋』(もえるあき)は1978年12月23日に公開された日本映画。五木寛之の同名小説の映画化。主演:真野響子 監督:小林正樹。三越=東宝映画提携、配給東宝。」(Wikipedia 燃える秋 より)

 

そしてこの曲の作詞者は映画の原作者でもある五木寛之。

 

五木寛之作詞 武満徹作曲、なんてとんでもなく贅沢な組み合わせですが、これだけ見るとこんなセンスの良い音楽は思い浮かびませんよね(笑)

もしかして、武満徹と言う人、ポップスの方に専念していても超一流だったのかも知れない、と思わせるようなオシャレでセンスの良いメロディとリズム。こう言う曲をもう少し書いてくれても良かったのに、なんて。

 

この映画にも興味がわき観たいと思ったのですが、映像ソフトは見当たりませんでした。

 

この映画のスポンサーが三越だったのですが、映画制作時の三越の社長岡田茂氏の社長解任から特別背任罪での起訴にいたる所謂「三越事件」の影響で現在までソフト化されていないのだそうです。映画の評判はとても良いようなので、なんとかソフト化して欲しいものですね。

 

次に掲載するのはこの曲の10年ほど前に作曲された映画主題歌です。これも良い。

荒木一郎さんは加山雄三さんと並んで日本のシンガー・ソングライターの先駆けというべき人です。(その頃はシンガー・ソングライターなんて言い方は無かったと思いますので、何と呼んだのでしょう? 自作自演?(笑)) この曲でも作詞を担当しています。けだるい感じの荒木さんの歌と武満徹さんの曲が不思議に相性が良い感じで、なかなかかっこいい音楽になっています。

 

 

 

武満徹さんの映画音楽というと思い浮かぶのはこう言う音楽ですよね

 

こちらはテレビドラマの音楽ですね。

 

武満ワールドの幅の広さに改めて驚きます。