ペルゴレージの「スターバト・マーテル」を聴こうかな、とYouTubeをあれこれ見ている歌に引っかかった(笑)のが、同じ「スターバト・マーテル」でもロッシーニの作品でした。
「スターバト・マーテル」(「悲しみの聖母」)と言うのは、ペルゴケージの作品が有名ですが中世以来多くの作曲家が作曲しています。このブログでもペルゴレージとシューベルトの作品を取り上げたことがありますし、ドヴォルザークやプーランク、ヴェルディの「聖歌四篇」の中の一曲など私は好きで時折聴いたりします。
ロッシーニの「スターバト・マーテル」を聴くのは初めてでしたが、「悲しみの聖母」と言うテーマにふさわしい真摯さといかにもロッシーニらしい陽気な歌心が絶妙にバランスがとれていてなかなか好感の持てる音楽です。そしてこの演奏のソリスト陣が揃って魅力的。マリア・シュターダの声の魅力やヘフリガーの折り目正しい歌ももちろんですが、メゾ・ソプラノのマリアンナ・ラデフと言う人の歌もとても良い感じですしバスのキム・ボルイの声も歌も素晴らしいと思いました。フリッチャイの音楽作りも言うこと無し。
今まで聴いたことの無かった曲、演奏を聴いて良いなあと思えた時は、やはり何だか得した気分(笑)
今日は良い日だった、と日記に書いておこう、・・・なんて(笑)
ドイツ・グラモフォン音源から収録した`フリッチャイの遺産`シリーズ。`54年録音盤。