バーメルト/札響 2020年2月東京公演「ベートーヴェン交響曲第7番」第4楽章 批評というものは | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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久し振りに札響のコンサートでも、と思い札幌交響楽団のホームページを覗いて見ました。

どうやら、コロナの影響はまだ深刻なようで、出演者の変更という文字がちらほら見えます。首席指揮者のバーメルトが来日できない状態もまだ続いているようで、4月24日、25日の定期演奏会は秋山和慶さんに代わっていました。(秋山さんは長く札響の首席指揮者を務められた方でもあり交代に不足がある、と言う事では全くありません。)5月の定期演奏会は、広上淳一さんでメインがリムスキー=コルサコフ「シェエラザード」、武満徹「弦楽のためのレクイエム」やグラズノフのヴァイオリン協奏曲も良いですね。

6月の第638回定期演奏会が川瀬賢太郎さんの指揮でシューマンのピアノ協奏曲とマーラーの交響曲第4番。これはもの凄く聴きたい・・・。

 

それから先に進むと、7月が尾高忠明さん。

そして9月の第640回定期演奏会がバーメルトによるドイツ・レクイエム。これはぜひ聴きたいですが、このころにはバーメルトも来日できるでしょうか・・・。

 

 

私は、30代の中くらいにサラリーマンを辞めて以来、年中無休、深夜まで営業の仕事・・・(ビデオレンタル店の経営)を始めてしまったこともあり長い間コンサートに足を運ぶことが出来なくなっていました。その仕事を辞めてからも、引きこもり(?)のくせが抜けずあまり家から遠くに出ることは少なく生の演奏に接する機会はごく限られたものしかありませんでした。

 

ブログでクラシック音楽のことを書いたり、フェイスブックなどで色々な方が色々なコンサートのことを書かれているのを読んだりしているうちにたまにはオーケストラの生の演奏を聴きたいな、と思い聴きに行ったのが昨年の2月のことです。

 

これは私にとっては素晴らしい体験でした。久々に聴く生のオーケストラ。札幌に長く住みながらことの時初めて足を運んだコンサートホールKitaraの響き。

 

この記事の最初に掲載したのは昨年の札響東京公演でのベートーヴェン交響曲第7番第4楽章です。

私の聴いたコンサートから一週間ほど後の同じ曲の演奏で、もちろん違う演奏ですし違う会場での演奏ですがイメージとしてはあまり大きく違っていないと思います。

 

実はかなり気持ちよく聴き、満足したコンサートだったのですが、それからしばらく後北海道新聞に載ったその演奏会の批評を読んで、頭から水をかけられたような気分になったのです。(ちょっと、というかかなり大袈裟な表現です(笑))

その批評は、私の聴いた2月1日と前日1月31日の両方を聴いたという札幌の音楽系大学の先生が書かれた物で、かなり批判的な評だったと思います。(細かい内容は覚えていませんし調べようもありませんでしたので、かなりアバウトな表現しか出来ないのですが。)もちろん聴く人の好みやその方と指揮者の解釈の違いなどはあっても不思議ではありませんし、私が良い演奏だと思ったからすべての人が良い演奏だと思うなどと言うこともあり得ないわけで、それ自体は別に仕方の無いことだと思うしか無いわけですが、ちょっと違和感というか自分自身の感性にまで自信を無くしたのがその文章の最後の方、指揮者の解釈に関することの後に、楽団員もあまり気持ちが乗らなかったのでは無いか、と言うような記述があったことでした。

 

あれって、気持ちが乗っていない演奏だったのかな?

 

私は交響曲第7番の最後の方では身体ごと持って行かれるような気分になっていたのです。

しかもかなり前列で、弦楽器奏者の顔がすぐ近くに見えるような場所、汗が飛び散ってきそうなくらいの場所(これもかなり大袈裟な表現です(笑))で聴いていましたから、あのフィナーレが気の乗らない演奏とはとても思えませんでした。演奏が終わった時のコンサートマスターの笑顔はビジネススマイル? そんな風には思えなかったのです。

 

もちろん私自身がレベルの高いリスナー(笑)だなどと自惚れているわけではありません。第一もの凄く久し振りのコンサートで場の雰囲気に酔っていただけかも知れないのですから、自分の感想が絶対の評価などとも思ってはいません。しかし、自分がもの凄く熱い演奏だと思った物が「楽団員もあまり気持ちが乗らなかったのでは無いか」と言うような評価になっているのを見ると思い切り不安になりました。

 

それから「音楽の友」等の雑誌で演奏会評を見たりWebで演奏会のレビューを探してみたり・・・、フェイスブックでは東京公演のレビューが投稿されているのを探してみたり・・・。

 

 

 

北海道新聞の批評以外、見ることができた物は色々温度差があったり表現が違ったりはしても大筋で私の印象とあまり大きくは違わないようでしたので、妙な安心して見たりしたわけです(笑)

 

それにしても。

 

批評というのはほんとうに難しいものだとは思います。

人によって感じ方は大きく違うわけですし。

その時の気分や体調によっても変わるかも知れません。

 

ちょっとした批評で、自分の感じ方そのものに自信を無くすのはやっぱり修行不足かな(笑)

 

まあ、もっと自分の感性に自信を持てるように、音楽に限らず色々なものに触れる機会を増やさなければなりませんね。

 

 

昨年折角久しぶりにコンサートに行ってかなり満足したのですが、それからすぐ今に続くコロナ騒ぎ。また元の引きこもり(?笑)に戻っています。

 

やはりそのうち聴きに行こうかな。

 

川瀬賢太郎さんの出る6月の定期が第1候補、か。

 

9月、バーメルトは来日できるのかな。

 

いずれにしろチケットは手に入るのか?

なんて、ただただ頭の中であれこれあれこれ・・・

 

さて、どうしましょう?

 

 

 

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