昨年の5月、モーツァルトの交響曲第38番「プラーハ」のことについて書いた記事でカール・シューリヒトの「プラーハ」についても言及したところ、(同じ内容を投稿したフェイスブックの記事に)フェイスブックでの友達広木さんがコメントして下さり、その記事に書いた物以外のシューリヒトの「プラーハ」の音源を教えて下さいました。
上記の記事にも書きましたが、その時教えて頂いた音源は次の3点でした。
①シューリヒト&VPO
(1960年)
②シューリト&BPO
(1964年)
ブルックナー:交響曲7
番とのカップリング
③シューリヒト&BPO
(1964年)
ベートーヴェン:交響曲
第3番とのカップリング
上記の記事では①について感想を書き、次は②を購入しようかなと思っていると書いていましたが、その時入手が難しそうだとしていた③を見つけ②より先に購入しました。今日はその音源を聴いています。
・シューマン:『マンフレッド』序曲 Op.115
・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調 K.504『プラーハ』
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調『英雄』Op.55
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・シューリヒト(指揮)
収録時期:1964年10月
収録場所:ベルリン、フィルハーモニーザール
「プラーハ」はパリ・オペラ座管弦楽団とのスタジオ録音や1960年のウイーンフィルとの演奏(前記①)と比べるとゆっくりめのテンポかも知れません。しかし音楽の進め方はいかにもシューリヒトらしくさらっとした質感でモーツァルトの一番良い部分をすくい上げてくれているようです。
第2楽章になるとかなり大きくテンポが落ちます。
「③の第2楽章が、やたらと間延びして、ゆっくりテンポなのには、初めて聴いた時に驚きました。」フェイスブックのコメントに広木さんはそう書いていました。なるほど。確かに驚くほどテンポがガタッガタッと落ちていくようなのです。
そして、第3楽章。活発なテンポで始まったこの楽章は一気呵成にフィナーレに向かいます。
聴き終わった時の余韻は、まさしくシューリヒトの「プラーハ」でした。私の一番好きな曲モーツァルトの交響曲第38番「プラーハ」のなかでも最も好きな演奏の一つだったシューリヒトの「プラーハ」にバリエーションが加わった、という感じです。
第2楽章のテンポ設定や大きなテンポルバートは意外な感じもありますが、音楽が止まるのでは無いかとハラハラさせるほど大きくテンポを落しながら、不思議なことに音楽は少しも重くなっていないと私は思いました。それはモーツァルトの音楽を邪魔するテンポルバートにはなっていない、と感じたのです。もし仮にフルトヴェングラーがこう言うルバートをやればそこには苦悩の色が強烈に見えたでしょう。重く深く心に訴える音楽になったと思います。しかしそれでは「プラーハ」らしさはどこかに飛んでしまったに違いないと思うのです。シューリヒトの音楽の中でこのテンポの変化はモーツァルトの哀しみを少し強く表現しましたがけっしてモーツァルトの音楽を壊しはしなかったと私は思いました。
この後の「エロイカ」もとてもシューリヒトらしい演奏。細やかでさらさらとしていて、それでいて深い情感もありベートーヴェンらしい力強さも充分に感じさせてくれる熱演でした。このコンサートを生で聴けた人たちに嫉妬を感じそうです(笑) この音源を紹介したくれた広木さんに深く感謝。と言うわけで上記②のCDもつい勢いで発注してしまいました(笑)
こちらの音源は1963年のパリ・オペラ座管弦楽団とのスタジオ録音です。
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