「浜辺の歌」のメロディが風のように通り過ぎていきました。今日は叙情歌に浸りきり。 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

 

ぼんやりしていると、頭の中を「浜辺の歌」のメロディが流れていきました。

 

懐かしい歌。心の中を静かな風が通り過ぎたようでした。思わず最初のフレーズを口ずさんでいました。

 

たぶんこの歌を知ったのは中学生の頃だったと思います。中学の教科書に載っていた歌の一つ。授業で歌った歌の一つです。

 

 

「最近の小学校か中学校の音楽で「浜辺の歌」なんて、やらないのかな?」

「「浜辺の歌」? 知らないな。文部省唱歌かなんか?」

「文部省唱歌じゃないと思うけど、な。」

今年24歳の息子は知らない歌、のようです。学校の音楽で新しい曲が増えるのは仕方の無いことですが、共通の話題が少なくなるのは淋しい気もしますね。

 

「「浜辺の歌」(はまべのうた)は、林古渓作詩、成田為三作曲の歌曲である。2007年には「日本の歌百選」に選定されており、現在でも広く愛唱されている叙情歌である。」

「1913年(大正2年)8月、古渓は東京音楽学校(現在の東京藝術大学)学友会が発行する雑誌「音楽」に『はまべ』と題した三節からなる詩を発表した。第一節、第二節はすべてひらがな表記、第三節も「赤裳」「真砂」(「マナゴ」とルビがある)の2語のみ漢字で後はひらがなである。詩には(作曲用試作)との付記があり、当初から作曲されることを想定して書かれた詩であることがわかる。詩の舞台となった「はまべ」がどの浜辺を指すのか古渓は明言していないが、古渓は少年時代を辻堂で過ごしたことから辻堂海岸を思いだして書かれたとする解釈が多い。

第三節は一読しただけで意味を理解することは極めて難しく、この節の成立には当初から謎が多い。古渓の長男・林大は「三番と四番の歌詞を混ぜた犯人は、××先生らしいのですが、自分ではお気づきになっていないのです、アハハ。『音楽』に発表されたとき、歌詞の三番の前半と四番の後半がくっつけられていまして、これでは意味がとおらん、とおやじは言ってました。後にセノオ楽譜から出版されたのですが、版権なんかは無視された時代ですから、おやじのもとには連絡もきません。いつだったかおやじに、[原詩を]思い出したらどうかと言いましたら、忘れちゃったよ、という返事でしたがね」と述べていて、古渓にとって不本意な形での発表であったことがうかがえる。」

「東京音楽学校に進学した成田は、「音楽」編集者の牛山充から古渓の詩を紹介され、『はまべ』への作曲を勧められる。牛山は『はまべ』の発表後、掲載に値する作品が現れなかったことから、旧知の山田耕筰に相談した結果、山田は自らのもとに住み込みで弟子入りしていた成田を紹介した。具体的な作曲年は不明だが、1916年(大正5年)に成田は東京音楽学校の後輩・倉辻正子(のち東京藝術大学名誉教授矢田部勁吉夫人)に自筆譜を贈ったという話が伝わっていて、遅くともこの年までには作曲されたと考えられる。当時流行したウィンナ・ワルツのリズムに乗せた曲を成田は書き上げた。習作扱いとして「音楽」にこの曲は掲載されることはなかったが、同時期に成田が作曲した他の曲は「音楽」に掲載されていて、牛山が成田を高く評価していたことがわかる。

成田が『はまべ』に付けた曲は、1918年(大正7年)10月、セノオ楽譜出版社によって『浜辺の歌』と改題されて出版された。「音楽」に載せられた古渓の原詩と異なり、漢字かな交じりの文体で詩が表記されている。山田の推薦と、表紙絵に美人画で有名な竹久夢二を起用したことから、大正ロマンの風潮に乗り発表当初から大きな話題を呼び、成田は一躍有名となる。」(Wikipedia 浜辺の歌 より

 

 

「浜辺の歌」を聴くと何故だか「椰子の実」のメロディも浮かんできます。どうも私の頭の中ではこの2曲がセットになっているようです。たしか中学の音楽の教科書でページが隣り合わせだったような気がします。その頃すり込まれたのかも(笑)

 

 

何だか、小学生や中学生の時聴いた曲をじっくり聴きたくなりました。

なんでも昔が良かったなんて言う気も無いのですが、子どもの頃聴いた音楽なんかは忘れられない物がたくさんあるようですね。

 

「どこかで春が」―草川信(編曲・平吉毅州) - YouTube

「夏は来ぬ」―小山作之助(編曲・飯沼信義) - YouTube 

「里の秋」―海沼実(編曲・平吉毅州) - YouTube

「冬景色」―編曲・飯沼信義 - YouTube

 

 

これもとても好きな歌です。

 

この曲も・・・

 

 

「浜辺の歌」は倍賞千恵子さんの歌も良いですよね。