恋するお坊さん、フィリッポ・リッピから始まりルネサンス美術の巨匠達の事跡を辿りながら最後は「あらためて、「ルネサンス」とは?」で締めるこのエッセイ集、ルネサンス美術が大好きな私にとってはとても大切な本の一つになっています。もう結構前に買った本ですが時々取り出してはページをめくったりするのです。うん、やっぱりラファエロって良いやつだったんだよな、なんて(笑)とても楽しみながらルネサンスとは何かとか、ルネサンスの魅力をあらためて再確認したりします。
堅すぎるミケランジェロとか人嫌いのレオナルドとか、ルネサンスの天才達がバッサバッサと切り捨てられ・・・なんて(笑)
作者のルネサンス美術への偏愛がこちらにも移ってきそうな感じ。それが良い。
とても、熱くて楽しい美術論です。
「大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリを、ただ古代ローマと風呂が好きなだけの漫画家だと思ったら大間違い。実は一七歳で単身イタリアに渡り国立美術学校で美術史と油絵を学んだ筋金入りの美術専門家なのだ。そんな彼女が初の美術論のテーマに選んだのは、偏愛する「ルネサンス」。しかしそこは漫画家。あの大巨匠も彼女にかかれば「好色坊主」「筋肉フェチ」「人嫌い」と抱腹絶倒のキャラクターに大変身。正統派の美術論ながら、「変人」をキーワードにルネサンスを楽しく解読する、ヤマザキ流芸術家列伝!」(Amazon 商品の説明 より)
盛期ルネサンスの音楽家ハインリッヒ・イサークのモテットです。
対位法を駆使した音の重なり合いがとても美しい響きを作っていきます。
タリス・スコラーズの演奏でルネサンスのイタリアを思い描いてみましょうか。
ラファエロはこの音を聴いたでしょうか?
ハインリヒ・イザーク フィレンツェの画家とフランドルの音楽家