「ティンパニストかく語りき」 ティンパニストの見た有名指揮者や演奏中のエピソードが抜群に面白い! | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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新日本フィルハーモニー交響楽団首席ティンパニ奏者、近藤高顯さんの「ティンパニストかく語りき」と言う本をAmazonで見つけKindle(電子書籍)で読みました。何だか有名な曲のタイトルをもじった感じですね。さらにサブタイトルが「叩き上げオーケストラ人生」、さすが打楽器奏者です(笑)(まあ佐渡裕さんの「棒を振る人生」と同じ程度のだじゃれ?(笑))

著者がティンパニストを目指すきっかけから始まり、師匠であるベルリン・フィルのフォーグラー氏のこと、ドイツ留学時代な話など興味深いエピソードが続きあっという間に読んでしまいました。カラヤン、チェリビダッケ、小澤征爾、朝比奈隆など出会った指揮者のことや世界のオーケストラで活躍した(している)ティンパニストの話、演奏中のエピソードなどなど、クラシック音楽に興味がある人なら楽しめること間違いありません。

オーケストラと指揮者との関係や実演中のスリリングな体験など読みながらにやっとしたりはらはらしたり、本当に楽しめる本でした。色々な作曲家のティンパニの扱い方なども興味深い物があります。楽器の進化との関係がとても分かりやすく、これから音楽を聴く時ティンパニの扱いの違いなどが気になるかも知れません。著者はトレモロが大好きなんだそう。そして「ティンパニのトレモロ世界」をとても重視し魅力的に仕上げた作曲家がブルックナーとシベリウスだと言います。

あっ、そうだ。今日はこれからブルックナーを聴こう。


チェリビダッケの交響曲第5番が良いな。



「中学1年生のある日、私の人生を決める1通の書留が届いた……。国際的ティンパニストが叩き上げオーケストラ人生を語る。カラヤンやチェリビダッケ、朝比奈隆ら音楽家たちとの出会い、ティンパニの裏話など、オーケストラ裏事情も垣間見られる面白エッセイ。」(Amazon 商品の説明 より)

ティンパニストかく語りき
近藤 高顯
学研プラス (2017-08-29)



チェリビダッケ指揮 ブルックナー:交響曲 第5番 変ロ長調[DVD]
チェリビダッケ, ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ナクソス・ジャパン (2012-06-27)


ブルックナー:交響曲第5番
セルジュ・チェリビダッケ, ブルックナー
ワーナーミュージック・ジャパン (2018-06-20)