先日、バッハ・コレギウム・ジャパンの『J.S.バッハ:ヨハネ受難曲』がライヴ配信されました。私はライヴでは視聴することは出来なかったのですが、アーカイブ動画が公開されていると言うことで、観てみました。
さすが鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパンです。
緊張感のある素晴らしい演奏でした。
»Geisterkonzert« live aus der Kölner Philharmonie: Bach »Johannespassion« - YouTube
私はバッハはあまり得意ではありません。・・・好きか嫌いかと言われると、うう~ん、と答えに詰まってしまうでしょう。
と言いながら、
学生時代、一番合唱を一生懸命にやっていた時代、
私は大学の混声合唱団、一般の男声合唱団ともう一つ、バッハの音楽を中心とした宗教音楽を歌う混声合唱団に所属していました。
そこで大学生の間にバッハのマタイ受難曲、ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ曲、ミサ・ブレヴィスやいくつかのカンタータ、ヘンデルのメサイアなどを体験しました。
バッハというと難しくてしかも舞台に立っているのさえ辛い、しかし歌い終わるとこれ以上ないくらいの充実感を感じさせてくれる音楽、と言うのが私のイメージです。
聴く方でも、大学一年の時に聴いたマタイ受難曲の演奏会(その後私が入ることになる合唱団の演奏会でした。)は私が今まで聴いたコンサートの中で一番大きな感動をくれた演奏でした。聴き終わった時、涙が止まりませんでした。
バッハは凄い。でも私にとっては気楽に好きだとか、また歌いたいとは言えない対象なのです。聴くのも、良いのは分かっていながらなかなか手が出せない、そんな感じです。
バッハはベートーヴェンのように目の色を変えて肩に力を入れて何かを訴えようとはしません。バッハにとってはどんな大曲も「いつもの仕事」の一つにすぎないのです。普段の顔でいつものように、普通にこんな凄い曲を書いてしまう。(しかも子どもも20人も作って(笑))
いやはや(笑)
と言いながら、今日はもうひとつバッハを聴いてみようかな。
カンタータ147番。
穏やかなヘルムート・リリング指揮の演奏で。
演奏スタイルは古いのかも知れませんが、落ち着いて聴くことができるバッハです。
「BWV147は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1723年に主の母マリア訪問の祝日のために作曲したと推測される教会カンタータ。全10曲からなり、終曲のコラールは『主よ、人の望みの喜びよ』の名で広く親しまれている。」(Wikipedia 心と口と行いと生活で より)