ピエール・モントゥー 魔法使いの弟子 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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拍手とともにすたすたと現れ、長い棒を颯爽と振り下ろすひげの老人。
ピエール・モントゥー。
この動画が撮影されたときは86才だったはずです。

それにしては、しぐさに老人っぽさはみじんも感じさせませんね。明快でキビキビとした指揮ぶり。音楽もとてもバランスが良く響きがすっきりとしていてわくわくさせられるようなリズム感。聴いていて楽しくなってしまいます。

モントゥーという人は随分長い楽歴を持った人です。なにしろ20世紀の音楽史上の大事件とされる1913年のストラビンスキー「春の祭典」初演時の大騒動の時、怒号や叫声、妨害行動の中、指揮していたのがこのピエール・モントゥーだったのですから。

1906年にデビューから1964年に亡くなるまで半世紀をはるかに超える長い間そのひげと長い指揮棒をトレードマークに世界中の楽団と音楽愛好家に愛され尊敬され続けた人でした。(音楽ファンに愛され続けることも大変なことですが、楽団員に愛されかつ尊敬されたと言うことはもの凄いことだと思います。たぶんなかなかいないはず(笑)余談、ですが女性にもとても愛された人だったようで・・・(笑))

私がモントゥーの演奏に出会ったのはチャイコフスキーの交響曲第5番でした。

とても好きな曲なのですが、聴くのは今でもモントゥーの演奏が一番です。


チャイコフスキー:交響曲第5番、ロメオとジュリエット