トスカニーニ 活気にあふれしなやかに突き進むオーケストラ | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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アルトゥーロ・トスカニーニ、20世紀前半を代表する音楽家というと、間違いなく最初に指を折らなければいけないのがこの人です。

ロマン派の名残を残し恣意的な解釈が横行していたオペラ、あるいはオーケストラコンサートに、徹底した楽譜至上主義を標榜し革命的な変化をもたらしました。

ある意味、ロマン派の申し子的存在のフルトヴェングラーとは対照的な位置にいる人かもしれません。

この動画は1952年の物のようです。と言う事はトスカニーニは85才、のはずですね。

それにしてはいかにも老人、と言うような仕草は見えません。とてもテキパキとしてきれいな指揮。そして、そこから出てくる音楽もしなやかで生き生きとしたカンタービレにあふれているようです。

トスカニーニというとインテンポ、と言うイメージですがそれは決して無味乾燥のつまらない音楽では無かったと言うことですね。

さすがイタリア人、ロッシーニとは相性もぴったりみたいです。


もう少し若い頃のトスカニーニも聴いてみようかな。

Arturo Toscanini - The Essential Recordings