ジル・バンショア Da Pacen  伸びやかな旋律 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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語り合うギヨーム・デュファイとジル・バンショワ

 

ギョーム・デュファイやジル・バンショアが活躍したのは英仏による百年戦争の後半の時代でも有りました。この長い戦争のためフランス各地は荒廃、疲弊していたのですが、彼らの故国ブルゴーニュ公国はフランスの一部でありながらイギリスと親密な関係を保ったため (領主がフランスに与しようとしてもイギリスからの羊毛の輸入で成り立っていた毛織物業者をはじめとする市民達の激しい反対でどうにもならなかったようです。) 平和が続き経済的にも繁栄していました。

 

この経済的繁栄と教会権力や王権が少し緩やかになったことがこの地域から新しい音楽が芽生える1つのきっかけになったのだと思います。

 

ギョーム・デュファイとジル・バンショアは交友があったと伝えられています。

デュファイは聖職者としてイタリア各地で活躍し名声を得ましたが、

バンショワはブルゴーニュ公国の宮廷を中心に活躍しました。

 

宗教曲とともに宮廷で愛好されたシャンソンなど世俗曲も数多く残しました。

 

シンプルですが伸びやかな旋律が美しい音楽です。

 

 

 

ジル・バンショワ(Gilles de BinchoisまたはBins, 1400年頃〜1460年9月20日)はネーデルラントの作曲家でブルゴーニュ楽派初期の一員。15世紀初頭で最も有名だった作曲家の一人。しばしば同世代のジョン・ダンスタブルやギヨーム・デュファイの陰に隠れがちではあるものの、バンショワ作品はしばしば他の作曲家たちによって、作曲の素材として借用されたり引用されたりしていることからすると、おそらく同時代の誰よりも影響力の大きい作曲家だったに違いない。

(Wikipedia ジル・バンショワ より)