~お花の物語~ | ゜*セントクリスタルアート* 〜心のソウルメモリー〜

 

花花お花の物語花 花


あるところに1輪の花が咲いていました。
どこにでも咲いていそうな

 

ただの1輪の花でした。

 

 

 

 

 

花は、この広い世界の一つの場所で咲きながら
 
 
 
 

 
 
 
  

 

太陽に照らされ
  

 

 

 
 
 
 時に雨に当たり
 
 

 

 
  

 

 

 

 雪の季節も咲き続ける

ちょっと変わった花でした。

 

 

 

 

 

時に強い風が吹き、 


 
 


 

 

時に何かのはずみで、茎が折れてしまいそうになることもありましたが
 

 

持ちこたえて生きていました。


 

 
  
そんな強い花にも、ついに寿命がきました。


 

 

花は、厳しい自然界で生きていくことをまもなく終えることができることを
どこかほっとした気持ちでいました。



「綺麗な花に生まれていたら

もっと周りの目を惹きつけて
 

愛されて、きっと花として

素敵な人生を送っていただろうな」

 
 
 
「私は、私に与えられた一生がある」
 
その花は、“幸せで愛される花になるための

条件”を考えることが好きでした。

*綺麗であること
*健康な茎をしていること
*華やかで、繊細であること
*素敵な香りを放つこと

そんな周りを見ては、
努力では埋められない

生まれ持っての自分の姿は
 

そのいくつもの条件に当てはまる要素は

ないように思いました。

 

まもなく光に生まれ変わる時に近づくことに
生きることよりも

 

安堵と歓びを感じていました。


 「次は、もっと沢山の人に見てもらえる

美しい花の姿に生まれてこよう」

そう思いました。


 

 


 
枯れつつある花に、雨が降ってきました。

花はもう強い雨に打たれてもへっちゃらでした。

「後は花びらを落として
終えていくだけだもの。」

 
そんな気持ちでいました。

 
 

 

すると、急に雨がやみました。

あまりに早い晴れに、花は不思議に思いました。

「あれ?どうしたんだろ?」

 

 

 

 

 

花は空を見上げて、その理由に気づきました。




 
 
 

 

 

「お花さん、元気がないね。

雨に当たったらお花が散っちゃう。」

 

女の子が傘で雨を防いでくれていました。

女の子はそのまま

傘を置いて雨の中を走っていきました。


 
  
お花は、この時、どうしても

「もう一度咲きたい!!」という気持ちになりました。


女の子が傘を取りに戻った時に
何とか元気に咲いた姿を見せたいと思ったのでした。



花は持てる生命力を出し切るように

1日再び元気な花に戻りました。


枯れかけた花を再び甦らせる…

 

そんな奇跡のような力が自分の中に眠っていたのかと思うと不思議でした。

 

 


 


 

翌朝、女の子が傘を取りに来たとき
お花の元気な姿にとても喜びました。

「お花さん、元気になった!!」


女の子は太陽に照らされた水たまりの上でジャンプしました。

お花はとても嬉しく思いました。



その日の夜は、冷え込みました。


エネルギーを出し切った花は

寒さを敏感に感じていました。

 

 


すると、猫が1匹近づいて来て花が気に入ったらしく
側に寄り添ってくれました。



猫の温かさで花はとても幸せでした。

肌寒い夜も“陽だまり”を思い出すようでした。

 



 

お花は、最後の時を迎えていました。

その時に、思ったことは

「次に生まれ変わる時は、こんなふうに誰かの“陽だまり”になるような花を咲かせたい」

 

 

は心からそう思いました。


花は静かに眠りにつきました。



***


 

それから数年後…夏の季節

二人の女の子が

学校の近くにある野原を散歩していました。

 

「由香、何見てるの?」

「見て!さおり。大きなひまわりが咲いている!」
 

 
 
  
「綺麗なひまわりだね」

「あれ、ひまわりの下に可愛い猫もいるよ!」

「ホントだ、可愛い❤
このお花を気に入っているみたい^^」

 
 


「なんか、ひまわりって見ると夏を感じるしパワーをもらえるよね」

お花が好きなさおりは、嬉しそうでした。

由香はそのひまわりを見て感じるものがありました。

「なんか、このひまわり懐かしい感じがする。
いつか見たお花に似ているのかな…

 

思い出せないけど」



 
 
 

ひまわりは、誇らしげに咲いていました。

 



 
  
 
  
 命は廻りまわって、素敵な未来を築いています。

皆さんのもとに訪れている今日は、ずっとずっと一番の「今」です。


これまでのどんな瞬間よりも輝き放っている「今」があります。

心に願うことは、あなたが愛の経験を得て抱いているものだったりします。


愛はパワーであり、普遍の価値を持っています。

“経験” “出会い” 

それがある地点からあらゆる感謝へと変わっていくでしょう*



いつもブログをご覧くださる皆様へ感謝を込めて
この物語は、ふと降りきて急きょ制作しました。

インスピレーションに突き動かされると…あっという間に時間が過ぎていきます。


クリスタル美穂