さ、「〇〇を語ろう……ハーさんの為に。。。」の2回目です。

 

ちなみに1回目はこれ!

 

 

ということで、本題です。


今日は「神拳 ヤングボディーガード」(1978年 以下:「神拳」)です!

一応、上で紹介した記事でも説明していますが、読んでない方も当然いると思うので、今一度、簡単にだけど「古龍三部作」について触れておきますね。
はい、この三作品です!


キラードラゴン流星拳」 (1976年 以下:「流星拳」)


成龍拳」(1977年)
 

神拳


あ、 「流星拳」と「神拳」の2作品は色々なタイトルで発売されています。
ここでは、私が一番気に入っているタイトル名で紹介しています。

原作兼脚本が、武侠小説の大家・古龍だったんですね。
ですから、私、ずっと前から「古龍三部作」って呼んでるんです(笑)。
あ、他の方もそう呼んでいるみたいですね。
以前どこかのサイトで見たことがあります!
妙に嬉しかったです!!!

でまぁ、考えたら YAHOO!ブログ時代からお付き合いのある方は、もう目にタコが出来るぐらい読まれて来たと思うんですが、この「古龍三部作」の特徴なんですけど……。

 

 

物語がややこしい

 

 

……これに尽きるんですよね。

そもそも、この古龍って方の小説の特徴がそうなんですって(笑)。
でね、この中で日本で一番メジャーなのは「成龍拳」と思うんですが、ジャッキー作品らしくないリアリティーの無い描写がたくさんあるんですね。
木から木へ飛び移る、とか人間技とは思えない描写ね!
これも、小説の描写を忠実に再現しているからなんですって!
だからこういうのも、「古龍三部作」の特徴なんですね。
つまりは、そもそも日本人には難しい作風なのかもしれませんね。

と、まぁ、これらを踏まえて「神拳」、ですよ!
古参のジャッキーファンなら大抵の方がご存知なんでしょうけど、この作品は劇場公開されていません。
ですが、どこまで本気だったのかは知りませんが、実はこの作品!
東映の「カンニングモンキー天中拳」(1978年 日本公開:1983年8月)のパンフレットを開くと、「成龍拳」の次に劇場公開が予定されていたことが分かります。

つまり、


カンニングモンキー天中拳」 → 「成龍拳」 → 「神拳


と、この順番!

でも実際は、以下の様になりました!


カンニングモンキー天中拳」 → 「ドラゴン特攻隊」 → 「成龍拳」 → 「五福星


ちなみに「神拳」は「成龍拳」の劇場公開前にTV放送!

 

では何故、劇場で公開されなかったんだろ???
 

成龍拳」興行成績が悪かった???

……からかなぁ???
でも、仕方ないですよね……東映としては、ゴールデンハーベストの作品を東宝に握られたから、基本旧作しか公開出来ない状況にありました。。
で、ジャッキーらしい楽しくも面白い作品=「拳シリーズ」はこの時点で出尽くしていました。
そして、苦肉の策だったと思うのですが、すでに公開済みの作品よりも古い方の「成龍拳」を、拳シリーズの集大成みたいな形で公開してしまいましたからね。

なんせ、成龍10年、遂に出る驚異の秘伝・成龍拳……ですからね。

では何故、「成龍拳」が最後の方まで残ったかというと……やはり「らしくない」、「暗い」、そして「物語がややこしい」だったからだと思うんです。

ではでは、その後に控えていた「神拳」はどうだったか?
成龍拳」ほど「暗く」は無かったよね。

それに、物語のややこしさも、「成龍拳」より、少し上級者向けになっているぐらいかと。。。

そうそう!

ジャッキーのキャラなんかは、「神拳」の方が、らしくていいと思うんですよね。
でも、「成龍拳」が選ばれたのは……「神拳」って、ホラ!
3D、立体映画だったじゃないですか!
そう、飛び出すんですよ、ジャッキーが(笑)。
その為には、あれを用意しないといけないじゃないですか、青と赤のセロハンの眼鏡!
そういう余計な経費がかかるってのが、劇場公開しなかった理由のひとつだったんじゃないかなぁ~と。
あ、待てよ……ひょっとしたら字幕のせいかぁ???
あの3Dの画面って、字幕、観にくいですってね。
そういえば、大昔にレンタルビデオ店で借りたVHS……その眼鏡をかけなきゃいけない仕様だったんだけど、日本語吹替版だったわ!

 

まぁ、なんにせよ、作品として「物語がややこしい」って致命傷ですよね(笑)。
ジャッキー映画は、子供たちも観ますから!
私も始めて観た時は中学時代でしたし、正直1回観ただけでは物語の全容を把握出来ませんでした(笑)!

あ!
古龍三部作」で、一番最初に製作された「流星拳」はどうだったか?なんですが。。。
また次回にでも話しますけど、これは論外かなぁ。
そもそも、ジャッキー主演じゃない!
そう!
主役は皆さんご存知、ジミー・ウォング大先生!

 

確かに80年代は、ジャッキーが主演じゃなくても、主演扱いして公開されていました。
キャノンボール」(1981年)、「キャノンボール2」(1984年)、「ドラゴン特攻隊」(1982年)、そして「五福星」(1983年)等が、そうでしたでしょ!
そのパターンで公開する手もあったのでしょうが、いかんせん、この作品のジャッキーは悪役
しかも、最後にジミー大先生にやられちゃう。
さすがにこれでは、主演として公開出来なかったでしょうね。
だから、公開はハナっから避けられていたのかなと思います。
またテレビ放送もないまま、ビデオ発売になったんじゃなかったかなぁ???

でまぁ、テレビで放送されることになった「神拳」(1984年4月12日放送)!
放送が決まった時は、胸が躍りましたね!
ジャッキー関連本では、随分と前から紹介されていた作品ですからね。
残念なのは、仕方ないけど3D仕様で放送されなかったこと (そりゃそうか)!
よって、立体眼鏡の使用は当然無し!
でも、でもですよ、それを補うだけの顔ぶれなんですよね、この作品!
まず主役となる3人が素敵!
紹介すると……まぁ、主演なのはジャッキーなんですが、私の大好きバイプレーヤー、ジェームズ・ティエンと、そして、ブルース・リャン!
これはね、ある意味……そうだなぁ、マニア受けする「BIG3」ですよ!!!

もうね、ジェームズ・ティエンは、以前ここで語ったので、そっちを見てください。
で、ブルース・リャンですよ!
実は私、そこまで詳しくないんですけどね(笑)。
ただ、カンフー映画を語る上で避けては通れない方なんですよ!
とりあえず代表作品を挙げると、「帰って来たドラゴン」(1974年)ですかね!
蹴り技がとっても綺麗で惚れ惚れします!
なんなら、ジャッキーと闘って欲しかったなぁ~と思っています。

で、もう一人、ジャッキー作品を語る上で外せないのが、この方!

ウォン・チェン。

1986年に東映から発売されたジャッキーの準主演作「ジャッキー・チェンのファイティングモンキー昇龍拳」(1973年)の主役でした!
プライベートでは、ジャッキーとも仲が良いんですってね!
この「神拳」では、上の画像の様に「6本指の男」でした。
衝撃でしたよね。

で、ラスボスですが、鹿村泰祥さん
そう、日本人です。
この作品では、ジャッキーと共に武術指導に名を連ねています。
もう、いかにも悪役ってわかる出で立ちが嬉しいです!

で、物語なんですが……はい、各自、Wikiで調べてください。
もう文章にするのは、ややこしいですから!
特に今回は、勘弁してください!

 

で、ここで終わろうと思ったけど、音楽の話、しときます!
とりあえず、流用楽曲から行くよ!
って言ってもね、この作品のはすこぶる有名ですよね(笑)。
それぐらい、超メジャー作品の、大胆な流用ですよ!
実際、次の日の学校では、もうこの話で持ちきりでしたから(笑)。
ハイ、これ!


 CD 「スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望」!

1. スター・ウォーズのテーマ
2. 帝国の襲撃

3. 王女レイアのテーマ
4. 砂漠とロボットの競売
5. ベンの死とTIE戦闘機の攻撃
6. 小人のジャワズ
7. 王女の救出
8. 秘密都市
9. 酒場のバンド
10. 砂漠の蛮族タスケン・レイダース
11. デス・スターとマウス・ロボット
12. 故郷へ急げ
13. 殺人壁の恐怖
14. 王女の姿を見た
15. 最後の闘い
16. 王座の間とエンド・タイトル


ええ、あの「スターウォーズ」(1977年)のサントラですよ!
確か「王女レイアのテーマ」と「ベンの死とTIE戦闘機の攻撃」とか使用してましたよね。

他も使用しています!
それにしても、これは驚きですよね~。
だって、この「神拳」って、香港では78年に公開ですよ。
同時期じゃないですか(笑)!
それなのに、もう拝借するなんて……こういう心意気がThe Hong Kong Movie
嬉しいですね!!!
まぁ、ジョン・ウィリアムズはビックリだったでしょうけど……って、今も知らなかったりして(笑)。

そして、これはなんと、正真正銘のオリジナル主題歌!
タイトルは、この「神拳」の原題と同じ「飛渡捲雲山」!
唄うは、洪鐘、溫灼光、そして麥青からなるボーカルグループ 巨人三重唱!!!
その低音、声の伸びはとっても、この作品にマッチしています。
コーラスワークも良いなぁ!
ん、改めて聴きたくなってきましたか???
じゃ、某動画サイトじゃなく、iTunesの配信を紹介するよ!!!
で、このアルバム、全36曲なんで、全曲リストは割愛します(笑)。
はいコレ!

麗風金曲系列 三人和諧柔美嗓音,令人心曠神怡」(←アハハハ、全然読めないや)!

3曲目が「飛渡捲雲山」です!

アルバム単位だと、2,750円なんだけど、1曲単位なら各204円 (2021年12月18日 現在)!
気になる方は是非!

しかし、もし「神拳」が日本公開されていたら……また新たな日本オリジナルの主題歌が、誕生していたかもしれませんね。
北原深さんが、また唄ってくれたかもしれないし……。
それを思うと……ちょっと勿体無かった気もするなぁ~。

 

ということで、次回は最後、「キラードラゴン流星拳」やりますね!


Fanks!!