時には、期待が第1感情になる
こともあります。
子どもがジュースをこぼしたとします。
その時、子どもに対する第1感情は
「丁寧な行動のとれる人に
なってほしい」ということでしょう。
でも
その期待がかなわなかったために
イライラして、
「何やっているの!」と
怒りの感情が沸き起こります。
親の期待通りにできない子ども、
親の言うとおりにやらない子どもに対して、
腹を立てているということになるわけです。
だから
怒りの陰に隠れている
自分の第1の感情に気づき、
それを認識することで、
「怒る」とは違う方法を取ることが可能になってきます。
世のお母さんの多くが
毎日格闘している宿題。
宿題をしない子どもに
「勉強しなさい!」と怒鳴るのも
よく考えてみると
第2の感情なのです。
こんな風に対応してみたらいかがでしょうか。
「お母さんも小学生の時は
あまり勉強しなかった。
その時はラクでいいなと思っていたけど、
大きくなってとても後悔しているんだ。
今さら遅いけど、
お母さんが嫌がっても
おばあちゃんには、もっと
『勉強はやったほうがいい』と
言ってもらいたかったな…」
こんな風に
自分の後悔を伝えたりするのも
一つの方法です。
親が得たい結果を
ストレートに求めすぎて
指図したりするより
あなたの気持ちを伝えてみる。
すると…
お子さんももしかしたら同じように考えていて
「最近まずいと思うんだよね」
「何が?」
「勉強してないから…」
なんていう、いつもとは違うコミュニケーションになるかもしれません。
子どもも、実は分かっているのです。
このままではいけないと…
「やりなさい」と親が言うより
「やらなきゃな…」と
子ども自身が思うような働きかけができたら素敵ですね。
今あなたが感じていることが何なのか、
つまり第1の感情について
冷静にフォーカスしてみることが
怒りの感情を別の思いに変えるための一つの方法です。
ぜひお試しあれ。