こんばんなり~バツイチ外科医、無事夜の街から生還いたしました!
夕方から研究会があって5時ごろ出たのですが…
空が暗くてびっくり(・_・;)
いつの間にか日が短くなったんですね。
毎年、この季節にはうら寂しくなります…
今日、午前中。
患者さんから、オレに名指しの電話がありました。
よその病院で人工弁の手術後、脈拍がうまく伝わらなくなり、
1ヶ月くらい前に左胸部にペースメーカーを入れたおばあちゃんです。
「もしもし、お電話かわりました。こるどんです。」
「あ、先生ね。お世話になっとります。あのね、先生。調子悪いのよ~」
「調子悪いって・・どうしたの?○○さん(・・;)」
「この前、先生に入れてもらったヘルスメーターがね・・おかしいのよ」
・・・・・・・・・・・・
ヘルスメーター?(^▽^;)
違うでしょっ
「○○さん、ペースメーカーね!で、どうおかしいんですか?」
「傷からね、中身が見えてるのよ~」
・・・・・なにっ( ゚ ▽ ゚ ;)
「中身って、どんなものが見えてます?」
「んーとね。。何か金属みたいのが見えちょる。」
・・そりゃ、やばい。感染して、人工弁にまで及んだりしたら命に関わるやん・・・
「○○さん!それね、けっこう危険ですから、すぐに病院来てもらえますか?」
「あーでもねえ。今日は誰もおらんのよ~。月曜に行くわ、センセのとこ」
「いやいや、危ないから今日来てくださいな。タクシーとかで、何とか来られません?」
「ああ、タクシーね。じゃあ、今日行った方がいいのね?ハイ。わかりました。」
「今、傷のところはどうしてます?何かで覆ってますか?」
「あ、ヘルスメーターのところだけバンソウコウ貼ってるわよ~」
「(わざと言ってんのかおい ^^;)ペースメーカーね!それでいいですから、すぐに来てくださいねっ!」
1時間後。
結局、そのおばあちゃんは救急車にて来院(;´ω`)
まあ、仕方ないですな。一人だったんだし。
搬送してくれた顔なじみの救急隊員に詫びを言いつつ、
さっそくおばあちゃんの左胸部を診察。
・・・・ん?(-"-;
傷、きれいやん。。。
「○○さん、傷、開いてないですけど???」
「あ、先生、そこじゃないわよ~ ^^」
「?どこですか?」
「いや~ねぇ。ここよ~ ^^」
と、おもむろにパンツをずらしたおばあちゃん。。。
右脚のつけ根に、バンソウコウ。
剥がしてみると小さな傷があり、
たるんだ肉の隙間にホチキスのような金属が、2個。。。
どうやら、血管の中にチューブを入れた小さな傷。
前の手術からずっと残っていたようでした。。。
「はいっ。じゃあ、金属取ったから。あとはバンソウコウ貼っといてね、しばらく」
「あれ先生。大変だってから、入院の準備してきたのに。ヘルスセンターは大丈夫なのかい?」
・・・だから、ペースメーカーですっ(^▽^;)
大事に至らず、ほっとしたこるどんでした。
「もう治っちゃったんだね~ ^^ アタシが思った通り、先生は名医だね~!近所に言いまわっとるんよ、こるどんって医者が名医だって」
おばあちゃん、20分ほど救急外来で、誰にともなく熱弁をふるって帰って行きました。。。
おばあちゃんに、罪はないもんな。
金属ステープラーを取り忘れてた、医療者の失策です。ハイ。。ただ、しわに隠れて見えなくなっちまうのよね ^^;
夜は、研究会のあと、エライ先生のおともで和食をいただいて参りました~。
当然、そんな席で写メも撮れず・・・(-。-;)
焼肉のほうが、100倍いいのにな~
と、認識を新たにしたこるどんでしたとさ。。。