Love Squall | 今夜はきまぐれ~Mustangのひとりごと~

今夜はきまぐれ~Mustangのひとりごと~

~WHO'LL BE THE FOOL TONIGHT~ Music Monologue by Mustang
ホントにきまぐれな更新でございます…(^^ゞ

f1 w/b

 

voice of 「峰不二子」逝く…

 

 

アニメ「ルパン三世」で峰不二子を演じた増山江威子さんが、5月20日に亡くなっていた…

 

fujiko 1

 

 

lupin ost 2

"LOVE SQUALL" By YOU & THE EXPLOSION BAND feat. Sandra Hohn

from album "O.S.T. - LUPIN THE 3RD 2" (1978)

written by 大野雄二/榎小奈帆

 

 

 

fujiko 2

 

 

昨日の朝は緊急地震速報でドキッとしたが、午後には増山江威子さんの訃報にまたドキッとすることになった。

 

もともと「ルパン三世」のメインキャストはまだ「声優」という名前が無かった頃の俳優陣だったが、声だけでも存在感とオリジナリティが伝わってくる…そういう方々が揃っていたと思う。

声で誰か分かるほど…

 

山田康雄(ルパン)

小林清志(次元大介)

井上真樹夫(石川五右衛門)

増山江威子(峰不二子)

納谷悟朗(銭形警部)

 

この5人が「ルパン三世」シリーズ最強のラインナップだった…それはTVシリーズの PART2(1977~1980):80年代では「新ルパン」と称した)から、劇場版5作目「くたばれ!ノストラダムス」(1995) 直前に山田康雄が亡くなるまでの期間…と、思うのはその期間が僕にはリアルタイムだったことが大きな要因であることは確か。

そんな思い入れを持っていたのは僕だけではないと思う。

 

それ故、ルパンを引き継いだ栗田貫一をはじめとする後任の方々の苦労は大変なんてものではなかったと想像する。

 

とはいえ「ルパン三世」のように長期に渡って新作が作られる作品にはキャストの入れ替えは避けて通れない。

 

「ドラえもん」のように、一度にキャストを総入れ替えするならまだしも、「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」などのように部分的な入れ替えの方が多いと思う。

しかし、TARAKO さんが急逝するとは思いもしなかったが…

 

「名探偵コナン」ですら、サブキャラではあるが白鳥任三郎を演じた塩沢兼人(僕にとって印象深い声優のひとり)の逝去により井上和彦にスイッチした例がある。

 

それだけに、もしも「サザエさん」から現在唯一のオリジナルキャスト、加藤みどりさんが降板する…「なんということでしょう」って時が来たならばどうなるのか…ずっと気になっている。
 
 
fujiko 3
 
 
かなり話がズレてしまった…
 
ネット上で増山江威子さんの演じたキャラのイメージに関する記事が出ていたが、アンケートによる順位の筆頭が「峰不二子」なのは誰もが納得するところだろう。
他は「キューティーハニー」、「バカボンのママ」、「伊予の局(一休さんの母上様)」…一聴して増山さんとわかっても、キャラは全く別。
特にバカボンのママと峰不二子の違いは凄いと思う。
 
峰不二子を演じた中で、強く記憶に残っているのはTVスペシャルの「愛のダ・カーポ~FUJIKO'S Unlucky Days~」(1999)
不二子が記憶を失うという設定の作品。
別人のような不二子の演じ分けが面白かったし、そんな不二子に戸惑うルパンというのはかなり新鮮だった。
 
 
「最強の5人」の声は今でもビデオソフト…DVDなどで楽しむことができるが、PART2…というか最初のサウンドトラック盤LPには5人による寸劇が収録されている。
 
間奏で5人全員登場。

 
ルパンと不二子でセレクト。
①曲の最後。

 
②曲の頭。

 
lupin ost 1
ORIGINAL SOUNDTRACK FROM LUPIN Ⅲ (1978)
 
 
1998年から「ルパン三世誕生30周年記念」の名目で制作されたリミックス・アルバムでは本編からの「声」の引用が面白い。
ベースとなる曲は PART2 の大野雄二だけでなく PART1 の山下毅雄の音楽を使用したトラックも多い。
 
このシリーズは3枚に及ぶが、不二子の声を使ったものを2作目から。

 
必ずしも全編リミックスではなく、スカパラがこんな録音を残している。

 
本題とは違うけれど「カリ城」名シーンからの引用なので…(^^;

 
山下毅雄の音楽をベースに PART1、大野雄二版サントラ1作目、劇場版1作目「ルパン対複製人間」(1978) の音声を使った傑作…かな?

 
 
脱線しすぎたけれど…「最強メンバー」の声がいかに魅力的であったのか…その全員が降板してから10年以上が経ち、最後のひとり…増山江威子さんが旅立った今、改めてそれを感じている。
 
 
 
余談だが、"PUNCH THE MONKEY" シリーズのCDジャケットは明らかにこれのパロディでしょう。
 
the who sell out
THE WHO SELL OUT/THE WHO (1967)
 
 
あ、そうか…これはルパン三世誕生の頃のアルバムなんだ…(^^;