一人いればそれでじゅうぶん:「この30年の小説、ぜんぶ、読んでしゃべって社会が見えた」 | 世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

講師生活27年文系プロ家庭教師のブログです。
家庭教師のお問い合わせ・ご紹介歓迎です。
2023年2月現在;生徒募集中
コメント欄(開かない仕様)ヤフーメールなどにお願いします
令和百人一首リレーの管理人です

Twitterでは、

「生涯に一人の作家しか読めないとしたら」

とかいう感じのタグが(一日だけ)流行っていました。

 

「海外の作家であれば翻訳の違いで楽しめる」

という理由で、

ドストエフスキーやコナン・ドイルを挙げる人もいれば、

 

「冊数で選ぶべきだ」

という理由で、

東野圭吾や赤川次郎や星新一を挙げる人、

 

「この作家が読めなくなるのは地獄だ」

という理由で、

辻村深月や小川洋子や村上春樹を挙げる人、

 

「完成度が高い作家を選ぶべきだ」

という理由で、

太宰治や紫式部を挙げる人、

 

「他の作家と比べないと、

 その作家の独自性が際立たないので、

 一人しか読めないということが、

 そもそも成り立たないのでは?」

というもっともなツッコミをかます人などがいて、

真面目か

 

混沌とした状態でした。

 

本好きのかたが作家を一人だけ選ぶというのは、

まず無理ですね。

「あなたも無茶なお願いをしてただろ」

「歌を好きなひとに歌を一つだけ選べとか」

 

残酷なお願いをしたものだと、

少しだけ反省している、

文系講師マゴメです。

全体として反省の色は見えないです

 

さて、

世界はここのところ混沌としていたわけですが、

いつの間にか、

斎藤美奈子さんと高橋源一郎さんが、

対談をしていたんですね。

 

危うく見逃すところでした。

 

 

 

「汚染されているのは言葉だ」

という、

今の状況とぴったり重なることばが紹介されています。

 

お二人が先日出版されている本はこれ。

 

この記事を経由して買っていただけると、

私は多少儲かりますが、

先月が「29円」とかなので、

アフィリエイトには全く期待していません。

 

単に紹介しているだけなので、

普通に本屋さんで買ってください。

 

記事内にはブックリストも挙げられています。

 

【令和を考えるためのブックリスト】

------

高橋源一郎選

石沢麻依『貝に続く場所にて』(芥川賞他)……2021/講談社
伊藤比呂美『道行きや』……2020/新潮社
宇佐見りん『かか』(三島賞他)……2019/河出書房新社 
千葉雅也『オーバーヒート』……2021/新潮社
乗代雄介『旅する練習』(三島賞他)……2021/講談社
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(毎日出版文化賞他)……2019/新潮社
『他者の靴を履く アナ―キック・エンパシーのすすめ』……2021/文藝春秋

------

斎藤美奈子選
海堂尊『コロナ黙示録』……2020/宝島社
金原ひとみ『アンソーシャル ディスタンス』(谷崎賞)……2021/新潮社
左右社編集部編『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』……2020/左右社
夏川草介『臨床の砦』……2021/小学館
李琴峰『ポラリスが降り注ぐ夜』(芸術選奨新人賞)……2020/筑摩書房

 

学生だった頃は、

こういうリストがめちゃくちゃありがたくて、

全部図書館で漁って読んでました。

「今だってできなくはないぞ」

 

はい。

 

そもそもこの記事になぜ気づいたかというと、

まず國分功一郎さんがこんなツイートをしていまして、

 

 

「世界共和国へ」たまーに古本屋にあります。

 

柄谷行人氏がどういう発言をしているか、

 そういえば全然見てないな」

と気づいて、

「柄谷行人 ウクライナ」

で検索したら、

なぜか上記の記事に行き当たったということでした。

 

こんな感じでどんどん時間が溶けていきますが、

もちろん今日も仕事です。

 

ついでに高校生を教える準備もしなくては。

「ところであなたが作家を一人選ぶとしたら?」

 

今さら何を。

 

佐藤亜紀さんに決まっているじゃないですか。

 

他に誰を選べと?

 

ヤクザ家庭教師に選ばれたところで、

ご本人は特に嬉しくないと思いますが。

 

エッセイストや作家まがいの人じゃなく、

「作家を選べ」

という時点で日本では一択です。

 

↓ランキング参加しています、

↓クリックしていただけると、非常に嬉しいです^^

 

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村 受験ブログへ