副詞をちゃんとやろう(2) | 世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

講師生活27年文系プロ家庭教師のブログです。
家庭教師のお問い合わせ・ご紹介歓迎です。
2023年2月現在;生徒募集中
コメント欄(開かない仕様)ヤフーメールなどにお願いします
令和百人一首リレーの管理人です

「状態の副詞」って、


テストでは「擬声語」「擬態語」しか出ないから。

とりあえずそれだけ覚えれば大丈夫。


擬声語ってのは「擬音」とも言うね、

「キャー」とか「ザーザー」とか音の真似をした奴。

「擬」ってのは「真似してる」って意味だから。

「模擬試験」の「擬」です。

模擬試験は本番の試験の真似をしてるわけね。

で、「ガチャン」「カキーン」とかさ、それが擬声語

黒板の「キーッ」っていうあの死にそうな音もそうね、

あれほんと嫌だよね、

あの「キーッ」が擬声語

(これくらい繰り返せば生徒は覚える。「擬声語」最低3回)



で、擬態語ってのは、

「お肌がすべすべ」の「すべすべ」ね。

「つるつる」とかさ。

これは「すべすべ」とか「つるつる」とか、

 

そういう音がしてるわけじゃないじゃん。

どんな感じか、様子を表してるわけね。

これが擬態語ね。


「つるつる」でおれの頭を見なくていい!

(というのはハゲてる先生の特権ネタ)。

「くるくる」とか「ずぶずぶ」とかも擬態語
(このへんのチョイスはセンスでお願いします)


さて問題。

「ごろごろ」は擬声語か、擬態語か?

(まあ挙手させてもいいし、生徒を指名してもオッケー)。

解答を言うと、これは両方ある


雷がゴロゴロ鳴ってるだと、

音が聞こえてるわけだから擬声語。

日曜のパパはごろごろしてるだと、

音が聞こえないわけだから擬態語。

(ここでつまんねえ生徒が、

「いや、僕のお父さんが日曜にゴロゴロって言ってました!」

 とか言い出す)

(はいはい、それは擬声語、で片付けてもいいし)
(変わったお父さんだねぇ、よかったねぇ、でズラしてもいい)


で、時間があれば、

「ごろごろは擬声語でも擬態語でも有りなわけだけど、

 ごろごろの他に、擬声語でも擬態語でもイケる言葉はある?」

と聞いてもいいです。

いくつかあります。


これは昔、

国語がめっちゃ出来ない生徒が答えたことがあります。

「ガラガラ!」

お見事。私はめちゃくちゃ褒めました。

「ガラガラとドアを開けて入ると教室はがらがらだった」。

この例はわかりやすい。


 

これくらいやれば擬声語と擬態語の違いは覚えるはず。

全部やっても所要時間15分程度。

まとめると「状態の副詞は擬声語や擬態語の仲間」。

それでじゅうぶん大丈夫です。