「状態の副詞」って、
テストでは「擬声語」と「擬態語」しか出ないから。
とりあえずそれだけ覚えれば大丈夫。
擬声語ってのは「擬音」とも言うね、
「キャー」とか「ザーザー」とか音の真似をした奴。
「擬」ってのは「真似してる」って意味だから。
「模擬試験」の「擬」です。
模擬試験は本番の試験の真似をしてるわけね。
で、「ガチャン」「カキーン」とかさ、それが擬声語。
黒板の「キーッ」っていうあの死にそうな音もそうね、
あれほんと嫌だよね、
あの「キーッ」が擬声語。
(これくらい繰り返せば生徒は覚える。「擬声語」最低3回)
で、擬態語ってのは、
「お肌がすべすべ」の「すべすべ」ね。
「つるつる」とかさ。
これは「すべすべ」とか「つるつる」とか、
そういう音がしてるわけじゃないじゃん。
どんな感じか、様子を表してるわけね。
これが擬態語ね。
「つるつる」でおれの頭を見なくていい!
(というのはハゲてる先生の特権ネタ)。
「くるくる」とか「ずぶずぶ」とかも擬態語。
(このへんのチョイスはセンスでお願いします)
さて問題。
「ごろごろ」は擬声語か、擬態語か?
(まあ挙手させてもいいし、生徒を指名してもオッケー)。
解答を言うと、これは両方ある。
雷がゴロゴロ鳴ってるだと、
音が聞こえてるわけだから擬声語。
日曜のパパはごろごろしてるだと、
音が聞こえないわけだから擬態語。
(ここでつまんねえ生徒が、
「いや、僕のお父さんが日曜にゴロゴロって言ってました!」
とか言い出す)
(はいはい、それは擬声語、で片付けてもいいし)
(変わったお父さんだねぇ、よかったねぇ、でズラしてもいい)
で、時間があれば、
「ごろごろは擬声語でも擬態語でも有りなわけだけど、
ごろごろの他に、擬声語でも擬態語でもイケる言葉はある?」
と聞いてもいいです。
いくつかあります。
これは昔、
国語がめっちゃ出来ない生徒が答えたことがあります。
「ガラガラ!」
お見事。私はめちゃくちゃ褒めました。
「ガラガラとドアを開けて入ると教室はがらがらだった」。
この例はわかりやすい。
これくらいやれば擬声語と擬態語の違いは覚えるはず。
全部やっても所要時間15分程度。
まとめると「状態の副詞は擬声語や擬態語の仲間」。
それでじゅうぶん大丈夫です。