ヘッドライトテスターの読み方(内容マニアックにつき注意❗️) | CRUIZE公式ブログ

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以前、真実?事実?というタイトルのブログを書きました。


その中で、「ヘッドライトテスターの読み方」という内容についてご紹介させて頂いたら良いかも?と書きましたので、今回はそれについて書いてみようと思います。


プロの方々には釈迦に説法になりますが、ご容赦くださいませ🙇‍♂️


ヘッドライトテスターは、スクリーン式と画像式の2種類があります。


ここでは、画像式を用います。
画像式ヘッドライトテスターは、光度が等高線の様に表示されるので、配光を把握しやすいという特徴があります。


CRUIZEでも1台購入しましたが、当時200万円位だったと記憶しています😅


まずは、皆さんが頻繁に使用される「すれ違い灯」について。

「すれ違い灯」はロービームの事です。

上の画像の中に色々と書き込みましたので、順番にご説明します🤔


ライトの中心(左右)
平成10年9月1日以降に販売を開始した新型車は基本的にロービーム検査になるので、ヘッドライトのレンズにロービームの中心を示す丸印が有ります。
このレンズの丸印をヘッドライトテスターの「ライトの中心(左右)」に合わせます。


ライトの中心(上下)
先程と同様にヘッドライトのロービームの中心を示す丸印をヘッドライトテスターの「ライトの中心(上下)」に合わせます。


エルボー点
皆さんなカットラインと呼ばれている照らされている部分と照らされていない部分との境目。多くの車は左斜め上に立ち上がっています。エルボー点はその境目の曲がり角の事です。エルボー点はヘッドライトテスターが自動的に判別します。


黄色い枠の範囲内でエルボー点の位置を調整出来る
先程の緑色のチェックの様なエルボー点を黄色い枠の範囲内でに限り自由に調整することが出来ます。
例えば、出来る限り遠くを照らしたければエルボー点を上に寄せたり、対向車に配慮して少し左に寄せたりする事が出来ます。


光度測定点
黄色い➕のところの光度を測定します。
ロービームの検査基準では、6400カンデラ以上が必要です。


光度
光度測定点で計測した値が表示されます。
画像には177hcdと表示されています。177hcdは177ヘクトカンデラと読みます。カンデラになおすと17700カンデラになります。


エルボー点の位置
ライトの中心からエルボー点がどの位離れているかを表示しています。
画像では8.7↓cm/10mと0.1→cm/10mと表示されています。
これは、ヘッドライトから10m離れた場所を照らした場合、エルボー点がヘッドライトの中心から下方向に8.7cm、右方向に0.1cmズレますよという意味です。
例えば、ヘッドライトの中心が地面から約43cmの車の場合は、エルボー点の位置は約50m先になります。



上の画像では、36hcdの部分が赤くなっています。
これは、ロービームの基準は6400カンデラ以上必要なのに3600カンデラしか無いからダメですよ🙅‍♂️と赤色で表示しています。



さて、突然ですがここで問題です‼️
ヘッドライトテスターに上の画像の様に表示されて、光度は15000カンデラ、エルボー点の位置が下方10cm/10m、左右0cm/10mの場合はOKでしょうか?NGでしょうか?









答えは、残念ながらOKになります。


残念ながらと言うのは、光度測定点での計測値は高いのですが、照射範囲が狭いので実際には夜間に走行出来る様な状態ではありません😢


50m先に小さな丸い明るい部分が有って、他は真っ暗な状態です。


でも、車検対応です。


太陽光を虫眼鏡で集めるのと一緒で、基本的には照射範囲を狭くするとカンデラ値は上がります。


ですので、消費電力やルーメン値がそんなに高くないのにカンデラ値が高い場合は照射範囲が狭い可能性が高いと言えます。


では、良い照射パターンはヘッドライトテスターにどの様に表示されるのでしょうか?


ヘッドライトテスターの画像が3枚あります。


画像中に矢印と寸法の記載が有りますが、これは最も光度が高い部分の位置を示しています。


そして、3枚とも17000カンデラ以上の部分を塗り潰してあります。


地図の等高線の様に表示されているので、17000カンデラの等高線の内側は17000カンデラ以上の光度が有ります。


ちなみに、3枚とも同じヘッドライト(BNR32前期プロジェクター)を使って、同じLEDバルブを装着して計測しています。


違うのは、LEDバルブの位置や角度だけです。


先程の3枚の画像の17000カンデラ以上の部分を重ねてみると・・・


分かりやすいですね❗️


赤色は左に寄りすぎ。青色は照射範囲が狭い。


黄色は手前からエルボー点まで17000カンデラ以上の光度が有って、左右に偏りが無い事が分かります😊


赤色はCRUIZE Z32ハロゲン仕様ロービーム専用LEDキットをBNR32前期プロジェクターのロービームにポン付けしたもの。同じH3Cバルブでも違うんですね💦


青色と黄色は、BNR32前期プロジェクター専用として作製した数々のテストサンプルの中から勝ち残った?最終選考候補達。


黄色の最高光度点を遠方に寄せようとして作製したのが青色だったのですが、照射範囲が狭くなったので痛恨のリタイア


最終的に黄色が実際の路面照射でも良かったので勝ち残りました㊗️


車検に適合させるのはもちろん大切ですが、2年に1度の車検の為にLED化する訳ではないので、夜間走行時にいかに役に立つライトなのか?が大切だと思っています。


走り慣れていない夜の峠道など、ライトが明るいと楽しめるけれど、ライトが暗いとペースはスローなのに怖いし疲れるし・・・


やっぱり全然違うんですョ、ライトの性能で😄


以上はあくまでもCRUIZEの考え方ですが、いかがでしたでしょうか?


読むのにこんなに苦痛を伴うブログもなかなか無いかと💦


でも、最後まで我慢して読んで下さった方々の新たなご検討材料の1つになりましたら嬉しい限りです🙇‍♂️