NHKドラマ「坂の上の雲」が秀逸!(シナリオを追記しました) | きままなひととき

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司馬遼太郎作の名作「坂の上の雲」をNHKが2009年から3年間ドラマ化しました。

実在人物によるシナリオや脚本のすばらしさ、その迫力ある戦闘シーンや俳優たちの熱演、そして多くのロケで実際に大多数の俳優による戦闘シーンを撮影していて、CGを使っていてもロケ映像から編集している手法であり、よりリアリティあふれる精緻な再現シーンとなっています。当時のNHK制作陣の意気込みとこだわりや本気度、映像技術の高さを今見ても感じます。

 

また、当時の軍服や華やかな舞踏ダンス用のドレスや礼服、装飾品、飲食用調度品、大砲、鉄砲の武器や軍船などをたくさん復元して用意しており、かなりお金をかけていると容易にわかります。細部までリアリティに徹底的にこだわり造られていることが今見ても映像を通じてよくわかります。それだけ共感できて没入できます。この作品を見れば受信料を払っても納得できました。

さらに、俳優たちが、その役にぴったりの配役で、見事な演技力で、演じる、というよりも、その役になりきっています。

 

そして明治時代の若者たち、その家族がどのように考えて感じて精一杯その時代を生きたか、外国ロシアの植民地にされないために当時の政府、軍人、国民が必死になって知恵を絞って戦って生きていた時代のすごさも伝わってくるシナリオと演技であり、いろんな生き方を疑似体験できる秀逸な作品に出来上がっています幕末・明治維新からたった38年間で超大国の清国とロシアに勝利するという世界を驚嘆させる快挙や、すごい勢いで近代化を成し遂げてゆく日本人のすごさも感じられます。

 

それに、俳優女優たちの衣装がとてもかっこいいし似合っているし、あでやかでかわいらしいし、より一層魅力的に感じます。

当時のそれぞれの理想に向かって生きた男女共にとても魅力的でかっこいいです。

 

私の感動しているシーンの画面写真をおおまかなシナリオに沿って貼りますので、是非ご覧ください。写真はすべてNHKーBSの「坂の上の雲」の映像です。

なお、ドラマを詳しく書くと、原作の文庫本が全8巻もあるので、かいつまんであらすじを書きます。

 

以下、ネタバレしますが有名な作品なので、ご覧いただければと思います。

主人公の秋山真之は海軍参謀としての道を歩み、日清戦争を経て、特に日露戦争で参謀として大活躍し、不沈無敵艦隊のロシアのバルチック艦隊を日本海海戦で全滅させた戦法を編み出した天才参謀(=軍師)として日本の勝利に大貢献しました。

兄の秋山好古は、陸軍の騎兵隊隊長として、日清、日露戦争で大活躍し、ロシアの最強騎兵隊のコサック師団に勝利するなど敵に豪胆に立ち向かった勇猛な大将で、清国やロシアの敵将からも好かれた酒好きな男気あふれる好人物であり、大活躍しました。

また、脇役として、秋山真之の親友の武官広瀬武夫も登場し、ロシア駐在武官として活躍し、現地のロシア将兵の令嬢と恋仲になるも戦争で引き裂かれ、広瀬武夫は日露戦争で、秋山真之が立てた戦法でロシアの太平洋艦隊が停泊する旅順港の閉塞作戦攻撃で戦死してしまいます。

 

実際に海外でロケし、広瀬の恋人を美しいロシア女優が好演しています。日本の俳優も見事なロシア語のセリフを披露しています。

秋山真之は英国留学も経験し、英語が堪能で、広瀬武夫は独学でロシア語を勉強習得し、いずれも流暢に会話し、語学面でも大変優秀な武官でした。

 

また、秋山真之の妻の季子との出会い、秋山好古の妻の多美との出会いも描かれ、明治時代の出会いと結婚も垣間見れますし、その家族の姿も食事シーンなどでわかります。正岡子規とその妹の律との兄妹愛も描かれ、夏目漱石も出てきますし、それぞれの人の生き様がわかって、とても参考になります。

 

季子役の石原さとみも多美役の松たか子もかわいくて、当時の日本女性の美しさと気品、しとやかさ、おくゆかしさと精神的な強さを見事に演じています。
また、阿部寛も軍服姿や乗馬での戦闘シーンなど、豪胆でとてもかっこいいです。私がみてもほれぼれするくらいの「いい男」です。強くたくましくてかっこいい男の理想像を感じます。阿部ファンの方々は必見のドラマです。

なお、正岡子規の内容は省略しました。

ロケ地に愛知県の明治村も多用されています。ドラマの聖地巡礼される方は、是非明治村を訪ねてみてくださいね。

登場人物はすべて実在の人物です。明治天皇、山県有朋、伊藤博文などの歴史の大人物も登場します。

主な配役は次のとおりです。

秋山真之:本木雅弘

秋山好古:阿部寛

正岡子規:香川照之

秋山多美:松たか子

秋山季子:石原さとみ

秋山さだ:竹下景子 

正岡律 :菅野美穂

広瀬武夫:藤本隆宏

東郷平八郎:渡哲也

乃木希典:柄本明   

児玉源太郎:高橋英樹

伊藤博文:加藤剛

など

 

では、写真を貼ります。

【タイトルの題字】

【タイトルと3人の姿:秋山真之、好古、正岡子規。松山城にて】

 

【ロシア駐在武官の広瀬武夫のロシアでの恋人との一コマ】

ロシア駐在武官となった広瀬武夫は、現地露軍高官との交流の場である舞踏会に参加し、隅で上司と共に控えています。

 

ロシア軍武官と同席する日本軍高官。

 

主な出席者はダンスパーティを通じて交流しています。

裾で控えていた広瀬に興味が出たアリアズナは、「ダンスは初めて」という広瀬を誘います。

 

広瀬はこの場でアリアズナに好意を持つボリスから柔道の披露を強要され、見事にボリスを投げ飛ばします。アリアズナは、さらに広瀬に惹かれます。

 

やがて、二人はデートを重ねて愛を育みます。

 

 

相手に好意を抱く女子の表情は魅力的ですね。

 

湖でのほとりで、二人で朝陽を眺め、日本語に興味を持ったアリアズナに広瀬は「あさひ」のことばと由来を話します。さらにお互いが親密になってゆきます。

 

広瀬武夫はロシアの軍人のボリスとも親友になります。ボリスはアリアズナに片想いしていますが、アリアズナが広瀬武夫に惚れているので諦めますが、お互いは親友だと確認しあいます。

 

英国で建造し完成した軍艦朝日で、広瀬武夫と秋山真之が合流し、一緒に記念写真を撮ります。

 

日清戦争が勃発し、大陸で日本陸軍の騎馬隊長の秋山好古(阿部寛)は清軍と戦います。

 

 

紆余曲折を経て、勝った日本陸軍騎兵隊隊長の秋山好古は清国の大将の袁世凱と意気投合します。二人で大酒の飲み比べをして、親交を深め合います。

 

 

 

袁世凱軍に秋山好古は迎えられ、認められます。

 

【秋山真之と季子の出会いと結婚の一コマ】

秋山真之は、上司武官から誘われた交流会で、稲生季子と出会います。季子が乗っていた自転車に初めて真之が試乗し、季子が乗り方を教えて、互いに距離を近づけてゆきます。

 

 

 

真之が入院した折、季子が見舞いに訪れて、持参した桃をむいて食べさせています。

(相手に好意を抱く女子の表情は魅力的ですね)

 

真之と季子は結婚します。

 

 

 

 (正装した姿はかっこいいですね)

 

重要な軍港の舞鶴の風景です。

 

 

明治天皇とロシアの皇帝ニコライ二世です。

 

 

ニコライ二世と面会し、何とか戦争回避できないかと交渉する伊藤博文(加藤剛)。

 

【秋山真之の出港シーンの一コマです】

いよいよロシアとの戦争は避けられないと、軍港を出発する真之達。旗艦三笠に乗っています。

 

 

夫の真之を港から見送る妻の季子。

 

戦場に向かう日本海軍の戦艦です。先頭は旗艦三笠です。

(CGが大変リアリティがあり見事です)

 

 

旅順のロシア軍が祝宴中に日本軍が攻撃を始めます。

 

攻撃で逃げ惑うロシア兵と燃える軍艦。

 

日本軍の先制攻撃により、ロシアは「「防衛」の大義名分を持った」と持論をいう露軍極東司令長官。

 

ロシア軍の軍神とあがめられるマカロフ提督が、ロシア軍兵との宴会で、

「東郷の連合艦隊を全滅させる」

と意気込みを語り盛り上がります。

 

ロシアと日本が戦争になったことを知り、悲しむ広瀬の恋人のアリアズナ。

 

旅順港に停泊するロシア艦船を、閉塞作戦で広瀬武夫が指揮して攻撃します。

 カッターで脱出中に広瀬武夫は戦死します。

 

旅順のロシア要塞の203高地を攻撃する日本兵。

 

旅順要塞を攻撃する日本陸軍司令官の乃木希典(柄本明)。苦戦します。

 

日露戦争に出陣する秋山好古を見送る妻の多美(松たか子)。

 

「生きて帰ってきて」と夫に声をかけます。

 

秋山好古は振り返り、無言で別れを告げて去ってゆきます。

 

秋山家での一コマ。母親(貞(竹下景子))と嫁2人(季子(石原さとみ)、多美(松たか子))が歓談します。

 

一時帰国した秋山真之と久しぶりの夕食を家族で食べています。

(家内での食事でも上座下座にちゃんと座っています)

 

 

秋山真之に、

「バルチック艦隊は、今どのあたりにいますか?」

と直球の質問をする多美。

その質問に困惑する季子。

 

 

真之から、

「それがわかれば苦労しません。」

と答えられ、多美は

「そりゃそうだ。」

と苦笑します。

 

母親から、真之が出世した、とねぎらわれています。

 

再び戦場に出発する秋山真之を見送る母親と妻。

 

 

 

 

旅順攻略の陸軍海軍合同会議での児玉源太郎(高橋英樹)。

 

満州での日本軍の様子。

 

 

ロシア軍の大砲。

 

旅順の203高地要塞に攻め上がる日本軍兵士たち。

 

ロシア軍最強の騎兵隊。

 

 

ロシア皇帝から、バルチック艦隊の出動を命じられたロジェストウェンスキー司令長官。

 

日本に航行するロシアのバルチック艦隊。

 

 

日本軍の大砲。なかなか攻略できない旅順要塞の203高地攻撃用に準備しました。

 

旅順の203高地を攻撃する日本軍。

 

 

 

 

 

ついに頂上に達し、占領した日本陸軍。

 

 

 

「頂上から旅順港は見えるか?」

と尋ねる児玉司令官。

「はっきりと全体が見えます」

との返答で、やっと攻略できたことを知ります。

同じく、乃木司令官も安堵しました。

 

日本軍の砲撃で火炎に包まれる旅順港のロシア軍艦。

 

 

大陸でのもうひとつの攻撃場所の奉天に向けて攻めあがる日本陸軍。

 

 

 

部隊を督励する秋山大将。

 

戦闘でなくなった兵士。

 

日本海を航行する日本海軍の戦艦。(CGが精巧にできています)

 

大陸の満州を進軍する日本陸軍。

 

 

奉天会戦の陣形。

 

 

迎撃するロシア兵と大砲。

 

ロシアの塹壕と兵。

 

 

日本軍陣地からの砲撃。

 

 

突撃してくる日本兵に機関銃を放つロシア兵。

 

 

ロシア軍司令長官のクロパトキン。

 

奉天での戦況から、軍を撤退させると決断する司令長官のクロパトキン。

 

奉天に進軍する秋山大将。

 

奉天を占領した日本陸軍。

 

 

 

日本海に向けて航行するロシアのバルチック艦隊。煙突が黄色なのが特徴です。

 

バルチック艦隊司令長官。

 

攻撃に向かう旗艦三笠。

 

東郷司令長官。

 

 

 

 

 

 

 

U字戦法で旋回する三笠。

 

 

 

 

 

 

被弾し火焔に包まれるロシア旗艦。

砲撃する三笠。

 

 

 

 

被弾し炎上するロシア旗艦。

 

 

自軍の厳しい戦況に呆然とするロシア将校。

 

 

軍艦の上で被災し火に包まれ、海に逃げるロシア海軍兵。

 

 

 

被弾し激しく燃えるロシア軍艦。

 

戦況を見つめる東郷司令長官。

戦況を見つめる参謀の秋山真之。

沈没するロシア軍艦。

 

 

負傷したロシアの司令長官。

 

 

撃沈してゆくバルチック艦隊を遠望する旗艦三笠。

 

 

 

 

 

日本兵も負傷しています。

 

日本政府の海軍の軍議。戦況を見守るトップ。

 

「勝った」

との報告を聞く海軍大臣の山本権兵衛。

 

遅れて航行しているロシア艦船。

 

日本海軍から砲撃を受けるロシア艦船。双眼鏡で見た絵になっています。

砲撃する三笠。

被弾するロシア軍艦。

降伏したロシア旗艦。

秋山真之を迎えるロシア将校。

 

 

夫の無事を祈る季子。

 

 

降伏し、日本の旗艦に向かうロシア将校。

 

 

 

 

撮影風景です。復元された三笠をクレーンカメラなどで撮影しています。

 

 

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