多様性が曲解され「利己主義」「自分勝手」の増加で紛争頻発では!? | きままなひととき

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例えば、男らしさ女らしさ、が従来の概念では窮屈な生き方になるから、と、

「~らしさ、にとらわれない自由な生き方をして、自分らしさを大事にしよう。

多様性社会を。」

という考えに私も賛成です。ただし、本当に多様な価値観が「共存できていれば」の話です。

 

つまり、これまでの、~らしさ、を否定する考えが主流化し、別の単一価値観に変化しようとしています。これは違うようにも思います。

多様性とは、両方の違う考えがそれぞれ個人の趣向で選択すればよいだけであり、優劣なく共存することが大前提です。

一方の考えを上げるために、もう一方の考えを否定するのは、多様性とは違うと思います。それは偏った単一価値観の押し付けにほかなりません。多様な考え方が優劣なく共存すること、共存できること、それが多様性です。

 

ですが、あちこちで旧来からの考え方や価値観を否定することが増えていて、これまでの価値観で行動すること、発言することがはばかられる風潮にまでなっています。多様性の言葉の下で、単一価値観を優先するマウントが横行しています。つまり、無言の同調圧力が強いのです。

そして従来からのマナーや規範まで否定する動きが見られます。多くの多様な人たちが共に生きるためには、様々なルールや規範があり、お互いに協調性を発揮して、知恵と努力で紛争を回避しようとしてきました。

ですが、多様性の言葉は、誤解曲解を生んで、自分勝手でいいのだ、利己主義でいいんだ、と勘違いさせる側面もあります。決して良い訳がありません。

 

今、世界は、国連のリーダー国(常任理事国)である5大国(ロシア、中国、アメリカ、イギリス、フランス)が国連で唯一拒否権を有し、第二次世界大戦の反省から、世界平和を維持するためのルールをつくり、それぞれが条約を結んで国家間の和平の規範としてきました。

でも、そのロシアがウクライナに侵攻し戦争し、ウクライナにアメリカが軍事支援しています。

また、中東でのイスラエルとハマスとの戦争にアメリカがイスラエルに軍事支援を行っています。イギリス、フランスもウクライナにNATO枠で軍事支援しています。戦争状態の両国共にお互いを「国際法違反だ」と非難していますが、国際法すら無視する虐殺が横行しています。第三国の停戦仲介や国際的な規範も無視です。究極の利己主義の、自国さえよければよい、敵国の無関係な市民が何人虐殺になろうが「戦争だから仕方ない」という考えです。

 

一方、中国は極東で露骨に覇権主義を見せており、軍備増強し、いつ台湾に侵攻するかわからない情勢です。アメリカは台湾支援を明確にして米軍艦船や航空機を派遣して牽制しています。中国はウクライナに侵攻するロシアに対するアメリカ他世界各国の動きを注視し、台湾侵攻時の参考にしているのは間違いないです。

このように5大国が直接的間接的に軍事行動をして、あちこちで、きな臭い紛争、戦争が勃発し、国連もそれを止められない状況で、世界秩序がくずれ始めています。

 

国家も、協調を捨てて自国利益に走り、感情的な行動で国際秩序の規範となってきたルールを無視し始め、自分勝手な行動や主張をして覇権主義化し戦争に発展しています。

 

多くの人が暮らす社会では、お互いが紛争にならないようにとの意図で、これまで歴史的に積み上げてきた先人達の反省や知恵で生まれた規範やマナーがあるわけで、それを簡単に、多様化だから、と従来の規範や考え方を否定するものではないのではと感じています。

つまり、多様性の言葉を曲解、誤解して、自分勝手でいいんだ、自分ファーストでいいんだ、と多くの人が思い始めたら協調性もなくなり、社会性もなくなり、それぞれの自己主張、自己利益優先を強引に押し通そうとした戦前の帝国主義や覇権主義、古くは戦国時代と同じ感覚になってしまいます。自分さえよければよい、そんな感覚が横行すれば、秩序も何もなくなってしまいます。

 

日本が今の時代に戦争に巻き込まれないためには、武力行使をする米国やG7一辺倒ではなく、地理的にロシア、中国、北朝鮮と隣国関係にある日本が、どうすれば紛争に巻き込まれないように独自外交をするか、を真剣に考えないといけない時です。

今の米国に戦後の「世界の警察」「世界平和を担う」的崇高な理念はなくなっています。米国ファーストを叫ぶトランプ氏が次期大統領に返り咲こうとする支持率ですので、今の時代はその考えはもっと危険ですし喧嘩早い考え方です。

 

G7の一員で、G7のみに評価されることを最優先にしている今の岸田政権は、結果的に米国の武力行使に巻き込まれてゆくだけであり、私は今の極右政権のイスラエルを米国が支援し続けることにも疑問を感じていますので、日本の独自外交路線をしっかりと見据えないと、日本人もいつのまにか戦場に行くことになってしまいます。憲法9条があっても戦争になってしまいます。

戦争は、ロシアの侵攻、イスラエルとハマスの戦争をみればわかるように、市民には前振れもなく突然起きます。国民は兵士として駆り出され武器を渡されて見知らぬ外国人を殺します。自分も殺されます。そんな近未来が望ましいのでしょうか。

 

多様性の行きつく先のひとつが、今の戦争につながっていると考えるのは飛躍かもしれませんが、従来からの価値観が大きく変化をしているのは現実であり、少なくとも他の国家や他人との協調性や戦後の秩序を守ってきた規範を軽んじる考えや自国ファーストな利己主義が台頭し、今の戦争の要因の一つであることは間違いないと思いますので、行き過ぎた価値観はよくないですし、多面的な視点で検証をして軌道修正すべき時ではないかと感じます。

アメリカでは、反LGBTQ法の急増に見られるように、マイナーを優先しすぎてかえって社会にひずみが生じてきていることへの反発の運動があちこちで勃発しています。

 

また、ある公共施設では男女のトイレの区別をなくして、かえってメジャーな多くの女性たちが困る事態になっています。

入浴施設で男性が女性風呂に入浴する事態までおきています。本人は

「心が女なのに何がいけないか理解できない」

そうですが、多くの女性が不快に感じているのです。従来ならありえないことですし、「自分さえよければ」多くの相手に不快な思いをさせてもよいのでしょうか。

このように多くの人に迷惑な「自分勝手」は許されるものではありません。

 

古から言う通り、

「過ぎたるは及ばざるがごとし」

このとおりです。

 

マイナーな一部の声の大きなクレーマーに引っ張られるようにしてメジャーの従来の良き価値や規範を簡単に変えてしまうことがないように多面的な視点でとらえて、いずれが主流かも考えて変えるべきかクレームを無視すべきかをよく考えて取捨選択し、秩序ある協調性の高い社会であってほしいと思います。

紛争当事国や世界が冷静さを取り戻して、平和な協調型の社会を取り戻せるようにと願うばかりです。

 

ではでは。

 


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