「恋は3年で終わる。」〜パートナー選びに失敗しないための性科学。 その5〜 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。

前回のお話。
↓  ↓  ↓





恋愛ホルモンPEA。


昔、こんなことを言った友人がいる。

「恋が恋愛になって、
恋愛が愛情になり、
愛情が情になる。」


へー。
うまいこと言うなぁと感心した。

でも、
実際にそうだということが科学的に証明されつつある。

恋愛ホルモンなるものがわかってる。
これは、フェニルエチルアミン(PEA)と呼ばれるもので、脳に興奮を引き起こす神経伝達物質なんだよね。

興奮

歓喜

恍惚

などの感覚の原因となってる。


ひとが恋をした時の脳の働きがどんなふうになっているかというと
相手の気を引きたくておしゃれしたり、いちゃいちゃしたくなるのは爬虫類脳がしてて、
恋してる時に自分の気持ちが抑えれないのは動物脳のところで起こってて、
相手のことをいろいろと考えるのは人間脳のところでしてるって言われてる。


これは、ポールマ・クリーン博士の脳の三層構造仮説っていう。
詳しくは点線内に書いたけど、小難しいから飛ばしてもOK!

爬虫類脳
脳の一番原始的な部分は脊髄の上の脳幹を取り囲んでるところで、本能的な行動をつかさどってる。
求愛中、本能的にみせびらかしたり、おしゃれしたり、相手とたわむれたりするときに使われる。


動物脳
爬虫類脳のまわりにある大脳辺縁系と呼ばれる部分、喜び、悲しみ、愛情、嫌悪、怒りなどの基本的な情動をつかさどっている。
恋愛をしている時に、気持ちが抑えれなかったり、キィ〜!!ってなったりするような嵐みたいな状態はここから来てるって言われてる。


人間脳
動物脳の上に重なっているのが皮質の部分で、視覚、聴覚、言語、学習などの基本的な機能を処理するところ。
情動と思考を統合するはたらきがあって、相手のことをいろいろと考えるのは脳のこの部分と言われてる。



緑色(REPTILIAN)が爬虫類脳
赤色(PALEOMAMMALIAN)が動物脳
青色(NEOMAMMALIAN)が人間脳


【ポール・マクリーン博士の脳の三層構造仮説】はあくまで仮説のひとつで、ちょっと荒っぽい説明なのだけど、理化学研究所の脳研究ホームページとかをみても段階的に脳が進化してきたことが説明されてる。
↓  ↓  ↓
理研BSIホームページ





3つの部分で構成される脳を神経細胞、ニューロンがつないでて、恋愛ホルモンPEAの刺激で恋愛感情をおぼえるんじゃないかと言われてる。


ちなみに恋愛中毒のひとって、このPEAの不足に脳が耐えれなくなってる。
ひととの関係が求めて、どうしてもほしくて
自分に適切でない相手でもあせって選んでしまうんだよね。

破綻するのがわかってても、相手に振り回されてしまったり
依存してしまうのは、
この恋愛ホルモンを脳が求めてるからだったりする。


ちなみに、この恋愛ホルモンPEAを増やす食べ物は、

チョコレート
チーズ
赤ワイン


なので、恋愛不足におちいってるひとは積極的に取ってみたらいいかも。





恋愛ホルモンは3年で消える。


この恋愛ホルモンが出てると

食欲が落ちてボディラインが引き締まったり
(恋するとやせるでしょ?)

やる気がでたり
(恋すると、なんかがんばっちゃうじゃん?)

肌につやがでたり、目がキラキラしたり
(恋するひとってきれいだよね〜)

なんてことが起きる。
でも、


恋愛の最初のドキドキ感って、だんだん薄らいでいくのは誰でも経験してるよね?

そこがすごいポイントで。
恋愛ホルモンPEAの持続期間ってものがある。

心理学者のジョン・マネー博士によると、
恋人と定期的に会うと、その情熱は2〜3年しか続かないし、

テノヴ博士の研究によれば、
恋に落ちた瞬間から、相手に対して中立的な感情を抱くまでは「18ヶ月〜3年」と発表してる。


つまり、3年というのは恋を支えてたドキドキ、ワクワク感を生み出してたホルモンが消えてしまう期限なんだよね。
悲しいことに・・・

「3年目の浮気」って曲があるのも偶然じゃない。
そのころに、心が動いちゃいやすいんだな。

パートナーシップを考えるとき3年というのは大きなポイントになる。
そこで一区切りつくのも、もしかすると自然な動きなのかもしれないね。




恋は恋愛になり、愛情になり、情になる。


冒頭に紹介した

「恋が恋愛になって、
恋愛が愛情になり、
愛情が情になる。」


というのは、本当にそうらしい。

脳内の恋愛ホルモンPEAが3年くらいで減っていくのは事実なんだけど、恋愛って単純にこのPEAだけで起きるわけじゃない。
そのほかにもセロトニン、ドパミン、エストロゲン、テストステロン、オキシトシンなどさまざまなホルモンが影響してるし、
単純にホルモンや神経伝達物質だけで恋が成立するわけでもない。


恋愛ホルモンPEAが、恋のジェットコースターみたいなワクワク、ドキドキした感情を作り出すのに対して
エンドルフィンはあたたかくて快適な安定した感情をつくりだす。

安心感
穏やかさ
心地よさ


そんな感情を与えてくれるんだよね。
恋愛ホルモンEPAが減ってくると、エンドルフィンが増えてくると恋愛→愛情に変わってくる。

ただ、このエンドルフィンが増えるためには、ふたりが相互に信頼しあったり、価値観を共有したりすることが欠かせない。
流れに任せてるだけでは、単純に増えてこないんだよね。


逆に言えば、
お互いの価値観を確かめたり、
信頼関係を深めていくことで、
脳の側からも愛情をサポートしてくれる。




ひとの心の動きは、いろんな要素がからみあう。
単純に脳内のホルモンだけで恋愛や愛情が成立してるわけでもない。
ひとの心は、そんなに単純なものでもないから。
ただ心だけで成立するものでもない。

体のなかで起こっていることを知っておくと、恋愛から愛情の段階に上手にうつっていきやすいんじゃないかな。



じゃあ、なんで恋愛ホルモンPEAは3年で減っていってしまうんだろう?
そこには、ひと性の進化の歴史が大きく関わってるんだよね。


つづく






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