ぼくは、そのひとの1番おすすめの本を聞くのが好きだ。
本というのは不思議なもので、
なんだか、そのひとの心のあり方をのぞいてしまったような、
どこかひそやかな秘密を見てしまったような気になる。
先日会ったひとに、一番のおすすめを聞いた。
「分野によって違うし、好き好きもあるから・・・」
と言いながらすすめてくれたは、
木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」だった。
9つのショートストーリーが、8人の人物の視点からつづられる短編集のようになっていて。
その8人は1話目「ムムム」の主人公テツコさんの彼氏だったり、亡くなった夫だったり、義父だったり、友人だったり。
それぞれの物語がクロスしながら、時間を前後しながら続いていく。
ひとつの出来事も、見るひとが違えば感じ方も違って。
同じ出来事に対しても、やっぱりみんなそれぞれ向き合い方も違う。
物語の視点のなんとやさしいことだろう。
文章がすごくふわふわしてて、透明感がある。
それでいて、しっかりとした芯があって、ちゃんと地に足がついてる感じがする。
カフェの席で
ベッドのなかで
移動中のバスのなかで
雲の上の飛行機のなかで、
ページを繰りながら、
ユーモラスな雰囲気とやり取りに、思わず読みながら笑みがこぼれる。
じーんと心打たれて、思わず涙目になる。
9つのストーリーは、みんなそれぞれを語る人物が違うんだけど、みんなひとりひとり主人公なんだよねー。
と思う。
実際の人生も同じで、ひとりひとり感じ方も接し方も違うもんね。
自分が感じたこと、思ったことがすべてだったりする。
なんかね、それってあたりまえのことだけど、つい忘れる。
みんな違って、自分も含めてみんなそれぞれが自分の人生の主人公だということを、つい忘れる。
読みながら、なんだか自分自身の日々のくらしと、どこか続いているようで、なんとも不思議な感じがする。
解説を重松清さんが書かれていたのだけど、木皿さんの作品の中にはたくさんの「発見」と「解放」の瞬間が用意されていて、
「そうか」
「それでいいじゃないか」
が散りばめられているんだそうだ。
なんか言い得て妙だ。
それが自分のことにつながって、なんとも言えない、「じーん」と染み込む感じがあるのかなぁ。
ついつい
「うんうん」
という気持ちになるんだよね。
今日、出雲への飛行機のなかで最後のページを読み終わった。
ちょうど、上下を雲に挟まれて、遠くに青空が見えた。
なんだかその時の気持ちにぴったりの空だった。
やさしい気持ちになれて
なんだかすっきりした気持ちにもなって、
とてもおすすめなので、「昨夜のカレー、明日のパン」よかったらどうぞ。
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